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ヒール側にボールを置いてトゥで打つ! しつこいシャンクはショック療法で治す【勝又優美・アマチュアの悩み解決】

JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.35

2024/09/10 ゴルフサプリ編集部

勝又優美

ラウンド中や練習中に突然シャンクが出て止まらなくなったら、思い出してほしいショック療法的な解決策をJLPGAティーチングプロ・勝又優美が解説!
写真/圓岡紀夫

今回は70代のHさんと30代女性のMさんのお二人が共通して抱えていた症状を紹介します。お二人とも平均スコアが90台のアベレージゴルファー。Hさんはキャリア40年以上、Mさんは同5年ほどですが、アプローチのシャンクで悩んでいました。

シャンクの原因はいろいろですが、HさんとMさんはともにインパクトに向かいながら体が前のめりになって突っ込んでいました。前傾角度が深くなって上体だけが突っ込むのではなく、ツマ先側に体重がかかって全身が突っ込んでいたのです。

こうなるとクラブヘッドがアドレス時よりも前に出て、ヘッドの付け根、ネックにボールが当たってシャンクします。原因は火を見るよりも明らかでした。

勝又優美
HさんとMさんのアプローチ。インパクトで前のめりになってクラブが前に出るため、ヘッドの付け根に当たってシャンクが出ていた

まずはアドレスでボールから離れてみるようおすすめしましたが、お二人ともさらに大きく突っ込むだけで効き目はありませんでした。次にトライしていただいたのはトゥ側にボールがくるように構えることでしたが、これも結果は同じでした。

勝又優美
ボールから離れて構えたり、トゥ側にボールを置いても大きく突っ込むだけで解決できなかった

そして最終的に効果があったのは、「ヒール側にボールを置いて構えてトゥで打つ」練習でした。この練習をしてもらったことで、結果的に体がボール側に突っ込まなくなり、シャンクが止まったのです。

レッスン前はボールとの距離が遠めで手が主導のスイングだったお二人。インパクトで手が前に出ていたのに伴って、体は前のめりになっていました。

ヒール側にボールがくるようにアドレスすることで、まずボールとの距離が適正になりました。そしてトゥで打つイメージをもっていただくことで、ヘッドが前に出ることがなくなりました。

ヘッドが前に出るのを防いだことで、今度は手元が体から離れなくなり、インパクトで前のめりになることもなくなってしまったのです。

勝又優美
ボールをヒール側に置いて構えたらボールと体と手の位置関係が適切に。体の回転で打つスタイルになってシャンクが止まった

体がボール側に突っ込まなくなった今は、お二人とも、あえてボールをセットする位置とヒットする位置を変えなくてもシャンクすることがなくなりました。

何を試してもシャンクが直らないという方は、ぜひ参考になさってください。

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かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。


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