逆ループが原因のスライスは小さなループスイングで根絶!【勝又優美・アマチュアの悩み解決】
JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.36
内側に引くから外側から下りてくる。スライスの原因のひとつ「逆ループ」を改善するには、テークバックを外側に上げて内側から下ろす「ループ・ドリル」が効果的。
写真/圓岡紀夫
小さな振り幅でループさせインサイドから下ろす動きをマスター
ゴルフ歴10年、50歳でハンデ20のSさん。ゴルフをはじめた時からスライサーですが、持ち球としてうまく使いこなし80台のスコアも出るようになりました。とはいえ向上心が旺盛なSさん。現状維持では納得がいかず、スライスから脱却したいと考えるようになったのです。
Sさんがスライスする原因は、多くのアマチュアの方と同様にアウトサイドインのスイング軌道。これをインサイドアウト、あるいはイン・トゥ・インにすることがメインテーマでした。
Sさんのスイングは、テークバックでインサイドにクラブを引く傾向がありました。インサイドに引いてしまうと、ダウンスイングでインサイドからクラブを下ろすのが難しくなります。インに上がるとアウトから下りやすくなり、バックスイングからダウンスイングでクラブが左回りしてくる、いわゆる“逆ループ”になりやすいのです。
これを正しくループする方向に持っていく。すなわち、テークバックをアウトサイドに引き、ダウンスイングでインサイドからクラブが下りるようループさせる練習をSさんにはしてもらうことにしました。
具体的には打つボールの右側50センチくらいのところにボールを置き、そのボールの上をクラブヘッドが右回りで折り返してくるようにスイングする。小さな振り幅から練習を始めて、徐々に振り幅を大きくしていきました。
Sさんのスイング改造は現在も進行中。地道な練習ですが、アイアンからユーティリティではアウトサイドインがイン・トゥ・インになり、ボールがつかまりはじめています。
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勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。