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ゴルフ前夜、普通に眠れるようになれば一人前! なんでゴルファーは眠れないのか?

ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第115回

2024/09/23 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典

ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。

ゴルフの前夜に眠れずに悩むゴルファーがいる

「昨日、4時間しか寝てないんだよ」
「それならまだ良いよ。途中で目が覚めちゃって、結局、合計しても2時間半」
朝の挨拶代わりに、睡眠不足を自慢し合うようなマウント取りをしてしまうのは、ゴルファーのあるある話です。

ですが、本当にゴルフの前夜に眠れないという悩みを抱えて、何年も苦しんでいるゴルファーは、思いのほか多いと言われています。
子供が遠足などのイベントの前夜になると、興奮して眠れなくなってしまうのと同じで、ゴルフは大人を子供にしてしまう魅力があるのでしょう。

本当はたっぷりと睡眠をとれているのに、言い訳の前哨戦として睡眠不足を装うこともあります。
ベクトルは逆ですが、学生の頃のテスト直前と同じです。
「オレ、爆睡しちゃって、全然テスト勉強できなかったよ」
と話していた友人が、良い点を取ったりすると、秘かに爆睡なんて絶対にウソだ!バッチリとテスト勉強をしたね、と噂されるのです。

ゴルフもテストも遠足も、興奮したり、緊張したり、その日だけでは済まないからこそ大切なのです。ゴルフの前夜に普通に眠れるようになれば、ゴルファーも一人前、という格言もあります。

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眠れない夜がスコアを悪くすることがある

ゴルフの前夜に早めにベッドに入っても、なかなか眠れないのはゴルフのことを考え過ぎてしまうからです。
ネットを見れば、詳細なホールのレイアウトが見られますので、1番ホールの第一打目はドライバーでバンカー横まで行く、そこから7番で打って、というふうに脳内ラウンドを始めてしまう人も多いと耳にします。

「ベッドの中で、4ラウンドして、最後はベスト更新しちゃったよ」
寝不足のしょぼしょぼした目で、完璧なコースマネージメントができたと言っていたのに、プレーが終わってみればベスト更新どころか、今年のワーストスコアだった、という笑い話はあちらこちらに転がっています。

これが習慣化すると眠れないだけではなく、ゴルフにもマイナスだとほとんどのメンタルコーチが警鐘を鳴らしています。

予想通りに行かない、狙い通りに打てないのがゴルフとゲームだということを思いだしましょう。
コースマネージメントは、最高のショットで繋ぐのではなく、あらゆるショットを想定して、何が起きても想定内と開き直るぐらいがゴルフにプラスになる、とメンタルコーチは教えています。

スタート時間の前からゴルフは始まっていると考えれば

スタート12時間前からゴルフは始まっている、と考えるのがオススメです。
ベッドの中で眠れなくとも、それもゴルフの内と深呼吸するぐらいが良いのです。

スタートホール前の0番ホールは、人によって、または日によって違います。長いときあれば、短いときもあります。1番ホール以降と違うのは、0番ホールはスコアを付けないと言うことです。
忘れ物なし、という準備を終えれば、あとは自由だと考えて特別なことをしないことが0番ホールの正しい過ごし方です。
朝早いからと早寝するのではなく、いつもと同じ就寝時間のほうが、睡眠時間が短くとも睡眠の質は良いので、スッキリと目覚めると推奨する医師もいます。

ちなみに、僕はスタート24時間前からゴルフは始まっていると考えています。
本当のラウンドの何倍もの時間、0番ホールを楽しんでいるのです。0番ホールをどう過ごすのか、ゴルフは始まっていると考えるとワクワクしてきます。いつも通りの準備と、いつもと違う準備を楽しめますし、何度も天気予報を見て一喜一憂する時間は格別です。
何よりも、0番ホールで平常心を整えているので、スタート時間には、メンタルも温まったゴルフをするモードになって、スイスイと落ち着いてスタートできるのです。

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篠原嗣典

篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。