ドライバーシャフト注目3モデルを鹿又芳典が解説!一番飛ぶのはどれ? 2024秋
鹿又芳典の“推しクラブ” こぼれ話 第36回
カスタムシャフトと言えば、やっぱり気になるのがグラファイトデザイン、三菱ケミカル、フジクラという3大ブランドのニューモデル。「秋の新作シャフトは、3機種とも人気モデルの後継品です」と、カリスマフィッターの鹿又さんは言う。その特徴を聞いてみた。
写真/ゴルフサプリ編集部
クセがなく剛性が高くて当てやすい“ど真ん中”の「GC」
グラファイトデザインのニューモデル「ツアーAD GC」は、ツアーにリリースしてすぐに選手たちが使っているし、色味がキレイなこともあって注目を浴びてるシャフトです。コレは「ツアーAD」シリーズの中で「PT」の後継モデル。
グラファイトデザインの中では「PT」「DI」の使用率が圧倒的に多いです。基本的に言うと「PT」は、シャフトのマッピングの中で“ど真ん中”にありますが、今どきのヘッドに対して良いパフォーマンスが出せるようにリニューアルされたシャフトが「GC」。だからツアーの選手たちが、そのまますぐに使えるようになりました。
基本的にはクセのない中調子のシャフトですが、一番の特徴は硬いことです、振動数が。グラファイトデザインは振動数ではなく、あくまで剛性分布の特性でシャフトを作っているので、結果的にそういうカタチになったのでしょう。
シャフトの先端剛性を上げて、それに負けないくらい全体の剛性も上がっていて“パリッ”としたスピード感のあるシャフトに仕上がっているので「当てやすい」ことが強み。今どきの慣性モーメントが大きいヘッドだったり、いろんなスイングタイプのプレーヤーに対して良いパフォーマンスを出してくれます。「グラファイトデザインらしい」と言えるでしょう。
コレができたことによって、高弾道になりやすい「CQ」、タイガーが使って話題になった中~低弾道系の「VF」、そして“ど真ん中”の「GC」と、キレイに3つ整いましたね。
新作シャフト、まだまだ解説します!
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