優勝インタビューで「恩返しができてうれしい」
悪天候に見舞われ続けた今大会。2日目(21日)は前日にサスペンデッドとなった第1ラウンドの残りを3人(1組)が1ホール。わずか6分間プレーしただけで第2Rはスタートできませんでした。
最終日(22日)は当初58位タイまでの72人が18ホールをプレーする予定。それが前日からの強い雨が止まず、大会成立の条件である「27ホール」を確実に消化するためにプレーするのは30位タイまでの37人にする「セカンドカット」を実施。使用するのはインの9ホールだけとなりました。
その最終日を1打差の首位からスタートした安田は9ホールを4バーディー、2ボギーの2つ伸ばし、2位に3打差をつけて優勝しました。
インタビューでは「(ダンロップの)クラブをアピールできる大きなチャンスだったので優勝できてうれしいです。恩返しができました」と、契約メーカーが大会名にもなっている大会で勝ったことの喜びを語りました。
「ホステス大会」とは
選手が契約するスポンサーが主催者や特別協賛社となっている大会のことを「ホステス大会」。今回の安田のような立場で出場している選手を「ホステスプロ」と呼びます。
企業としては当然のことながらホステスプロが活躍することを期待します。プレッシャーでもありますが、いい成績を出すのはホステスプロの役目。やはり優勝が最高の結果であり、「恩返し」です。
住友ゴム工業としては、今大会は男子の「ダンロップフェニックス」と並ぶ“フラッグシップ”的存在ですから、安田の優勝で社内の意気も大いに上がるはずです。
来年大会のポスターの「主役」
気の早い話ですが、効果は1年後にも大きく現れます。
大会のポスターは基本的に前年の優勝者が主役として中央に最も大きくデザインされます。
メーカー(ブランド)名が大会の名称にも入っているぐらいですから、できればここにはライバル社ではなく自社の契約選手が入ってほしいもの。2025年大会は「XXIO」(ゼクシオ)ロゴのキャップを被った安田がトロフィを抱えた写真が最も目立つ位置に来る、最高のデザインになるはずです。
「仲間入りができた」
「この大会で優勝して(ダンロップの)クラブとかをたくさん見てもらえたらうれしいな、と思いながら毎年プレーしています」との“ホステスプロ魂”を語った安田は「ダンロップの選手は竹田麗央ちゃんとか山下美夢有ちゃん。小祝さくらさんとか、すごい選手がたくさんいるので、自分も仲間入りしたいと思います」と、そうそうたるメンバーの一員となるためにも勝利を切望していたことを打ち明け、さらに積み上げることを目標に掲げます。
2020年入会の、豪華な「同期生」
安田が日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)に入会したのは2020年(93期生)でした。同期には2年連続女王の山下美夢有。メジャー2勝の笹生優花。さらに西郷真央、西村優菜、吉田優利といった豪華メンバーが名を連ねます。
彼女たちが次々と勝利を重ねることに「すごく刺激をもらえるし、自分がダメでも活躍してくれるのはうれしい」と受け止めていた安田の初優勝を、きっと同期生たちも喜んでくれることでしょう。
(文/森伊知郎)




