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竹田麗央が日本女子オープン優勝! アマチュアが見習いたい「しっかり振りぬく」こと
国内メジャー2連勝と圧倒的強さを見せた竹田麗央(写真は2024年 日本女子オープン 撮影/Getty Images)
「日本女子オープン」は竹田麗央が先月の「ソニー日本女子プロ選手権」に続く国内メジャー連勝で今シーズン7勝目を挙げた。勝因となった圧巻の飛距離を生み出すスイングには、アマチュアがすぐにでも真似できそうなことがあった。
プレッシャーがかかる場面のドライバーショットはフェアウェイど真ん中へ
1打リードで迎えた最終18番ホール。竹田は2位の岩井明愛が2打目をグリーン奥に外したのを見てからティショットを打つ、という状況でした。
パーセーブできればかなりの確率で優勝。とはいえ、この日の難易度が4番目(4.2063)のホールは3人にひとりがボギー以上を叩いており、左右の深いラフに曲げるとスコアを落とす可能性も大です。
そのプレッシャーのかかる場面でのドライバーショットはフェアウェイど真ん中へ。2打目をグリーンに乗せて2パットで確実にパーセーブ。樋口久子、畑岡奈紗に続いて史上3人目となる「日本女子プロ」とのメジャー2大会を同一年に優勝する快挙を達成しました。
小さい頃からの教えが、ここ一番でのナイスショットにつながった
最終ホールを無難なスコア(その人によってレベルは違いますが)でまとめれば自己ベスト、といった状況のティショットをOBにしてしまうことも多々あるアマチュアとしては、この日の竹田のようなショットがどうすれば打てるのか知りたいところ。
そのヒントがプロ1993&94年の賞金女王でもある平瀬真由美の姉でプロゴルファーでもある母の哲子(さとこ) さんの教えにありました。
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)ティーチングA級でジュニアゴルフコーチの資格も持つ哲子さんは、竹田が小さい頃から「フィニッシュまでしっかり振り抜く」ことを説いていたそうです。
同じことを「最強の女王」も
同じようなことを言っていたのが、アメリカLPGAツアー通算72勝で、賞金女王8回の実績を誇るアニカ・ソレンスタムです。
もはや敵なし、ともいえる絶頂期に一緒にラウンドした経験のあるアマチュアによれば「たとえドライバーが30ヤードしか飛ばないミスショットでも、フィニッシュで3秒間静止できるスイングをするように」とアドバイスされたそうです。
「しっかり振り抜く」「3秒間静止」のどちらでも結構ですので、実際にスイングするかイメージして身体がどういう動きをするかを確認してみてください。
背骨を軸とした体幹がしっかり回って、最後は左足にしっかり体重が乗ることが感じられるのではないでしょうか。
「ここ一番」の時こそ有効
ここ一番、でのスイングチェックというと「バックスイングをここに上げて」「トップはこういう形で」といったことを意識しがちです。
もちろんスイング造りの過程では大事なことですが、プレッシャーがかかるような状況ではシンプルかつダイナミックな動きを意識した方が、スムーズに身体を動かすことができるはずです。
仕切り直し、でもナイスショット
最終ホールのティショット前、集中力を高めたい場面で携帯電話を使うギャラリーがいたために仕切り直しを余儀なくされるハプニングもありました。
それでも会心のショットが打てたのはシンプルに「振り抜く」ことだけを意識したかもしれません。
竹田のビッグドライブは真似できなくても、「振り抜く」ことなら次のラウンドからできるので、やってみる価値あり、です。
(文/森伊知郎)
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