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「アジア太平洋アマ」2日目、中野麟太朗をどうしても見たかったプロは?
悪いコンディションでも中野を見るためにコースへ出たプロは……(撮影/森伊知郎)
「アジア太平洋アマチュア選手権」2日目(4日、静岡・太平洋クラブ御殿場コース=パー70)、は霧のために第2ラウンドのスタートが6時間半遅れに。ホールアウトできたのは11人だけで日没サスペンデッドとなった。その悪条件の中で1打差の2位からスタートした中野麟太朗は13ホールで3つ伸ばして通算7アンダーの暫定首位に立った。その中野に熱視線を送っていたのが中嶋常幸。今月20日で70歳になる“レジェンド”がコースを歩いてまで見たかった理由とは。
「どうしても見たい」と言ってコースへ
この日の御殿場コースは、一時は霧で50ヤード先も見えなくなる状態でした。スタート時間の見通しすら立たない中で中嶋が「どうしても見たい」と言っていたのが中野です。
土日は都内でこの試合のテレビ解説をするため、実際のプレーを見ることができるのはこの日がラストチャンス。昼過ぎになってようやく6時間半遅れでスタートすることが決まると、霧と雨で足元が悪くなっていたのも気にせずにコースへと繰り出しました。
「松山英樹と中島啓太以来」
中嶋が直接見たい、とまで思ったアマチュアは「松山英樹と中島啓太以来」とのこと。
では、何がそこまでさせるのか。184センチ、94キロの立派な体格は もちろんですが、「集中力が素晴らしい」と言いました。
それが具体的にどのようなものかというと「雑音を雑踏に変えられるというのか。例えば東京の街中でクルマが走っている音がしても何も気にならないでしょう。ゴルフの試合では人が動いたりとか、何か物音がしたりということがあって集中力をそがれてしまうことがあるけど、麟太朗は目の前のプレーに集中することでそういったことが気にならなくすることができる」と説明してくれました。
ツアーでも、少しでもギャラリーが動いたり音がすると仕切り直しする神経質な選手はいます。ですが将来の海外進出を考えると、ケタ違いのギャラリー数でこうあまりに神経質になっていたらプレーに集中できません。ですから、中嶋が認めたこの能力は大事なことであり、ゆくゆくはアドバンテージになることでしょう。
中嶋が見る前で3バーディ
10番ホールからスタートした中野を追いかけた中嶋は、11番のティショットを見届けると国際中継のインタビュー要請を受けていたため、一度はクラブハウスへ。
それでもインタビューを終えると13番のグリーン奥へ再登場。すると中野は花道からチップインでこの日の初バーディ。続く14番はボギーとしたものの、15番では「パーでいければOK。あれは入らない」と中嶋が言ったほどの長いバーディパットを決めました。
18番パー5も取って、中嶋が見ていた正味7ホール で実に3つのバーディを奪いました。
ここで中嶋が引き上げた後のアウトでも3番パーで確実に伸ばし、続く4番を終えたところでサスペンデッドとなりました。
「今日はショットの調子が全然良くなかったけど、13番のチップインでいい流れを作れました」と話した中野。そのプレーは中嶋の目の前だっただけに、スターに欠かせない「ここ一番で見せ場を作る能力」も持ち合わせているといえそうです。
コースを去る際「素晴らしいプレーだった、って言っておいて」との中嶋のメッセージを伝えると「明日もそう言ってもらえるように頑張ります」と笑顔で話して引き上げました。
勝てば「マスターズ」と「全英オープン」の出場権をゲットできる大会。残り2日も中嶋に絶賛されるようなプレーを見せてほしいものです。
(取材・文/森伊知郎)
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