片山晋呉が実戦で使った“形状記憶合金”入りのドライバーシャフト。鹿又さんはどう評価した?
片山晋呉が実戦で試したという”形状記憶合金”が使われたドライバーシャフトを入手することができた。一体どんなシャフトなのだろうか? さっそく、カリスマクラブフィッター・鹿又芳典氏のもとに持ち込み、試打をしてもらった。
写真/相田克己
片山晋呉が手応えを得た? シャフトの正体はTRPX『Fabulous(ファビュラス) Ni-Ti』
常に新しいものに目を向け、積極的に取り入れながら、“より良いゴルフ”を追求する姿勢に好感と羨望を集める片山晋呉。そんな片山が実戦で試し、好感触を得たというドライバーシャフトが気になってしまうのは、ゴルフ好きなら仕方ないことだろう。
そのドライバーシャフトは、地シャフトメーカーのTRPX『Fabulous(ファビュラス) Ni-Ti』。形状記憶合金の『Ni-Ti超弾性線』が採用されており、この『Ni-Ti超弾性線』を配列したカーボンシートがシャフト全長に使用されている。これによって、スムーズなしなりとスピード感のあるしなり戻り(復元力)がもたらされている。世界初の構造で、ドライバー用だけでなくフェアウェイウッド用も販売されている。価格はちょっとお高めでドライバー用が9.9万円(税込)、フェアウェイウッド用が7.15万円(税込)。
それでは、この世界初の構造で造られた『Fabulous(ファビュラス) Ni-Ti』がどんなシャフトなのか、鹿又芳典氏に試打インプレッションしてもらおう。
ゴルファーのパフォーマンスに応えてくれる飛ばせる可能性を感じさせるシャフト
鹿又氏に打ってもらったのは『Fabulous Ni-Ti 50』(S)、重量は56g。片山晋呉が使用して手応えを感じたシャフトだと言って渡すと、期待のこもった目で語り出した。
「片山さんが、自分のパフォーマンスはこれから上がるわけじゃないから、飛ぶか飛ばないかはクラブ次第だ、と言っていたことがあります。また、多少曲がっても飛ぶクラブだったら、曲げなく打つことができるとも言っていました。飛ぶ可能性のあるクラブを使いたと言っていた片山さんが選んだ。それだけで、飛ばせる可能性を感じるシャフトですよね」(鹿又)
飛ばせる可能性を感じるシャフト。たしかに期待できそうだ。
試打をしたのは鹿又芳典が拠点を置くジャパンゴルフスクール(千葉県)の練習場打席。計測データが打席で手軽に確認できるので、とても使い勝手が良い。
飛距離は、出ている。また、球が散らばらない。ほぼ同じ地点に打球が飛んでいることが、上の画面に表示された飛球線からわかると思う。
「振った印象で言うと、バットから手元までの剛性感はあって、そこからなだらかにしなって、しなったスピードと同じスピードでしなり戻ってくれます。だから、すごい当てやすい。それから、ちょっと捻れて当たった時でも球が曲がらないですね。オフセンターヒットした時に、ヘッドが寛容性を発揮しているというよりも、シャフトがしっかり持ち応えて、フェースの向いたところに球が飛んでくれる印象です。打ち出しは、インパクトしたロフト通りに飛んでいくので、すごく効率の良い弾道になりやすいでしうね。
自分のパフォーマンスを上げて強く振る、速く振るということをしやすいシャフトに感じます。だから、シャフトがプラスアルファ助けて何かするというよりも、このシャフトを入れることによって自分が持ってる力を100使って振っていけて、飛ばせます。オフセンターヒットしても曲がらないから振りたくなるし、振れる要素が詰まっているシャフトとも言えますね。
飛ぶシャフトと聞いた時に、ピーキーで硬いシャフトをイメージしていましたけど、そうじゃなくてちゃんとしなり感があって、飛ばせるシャフトとしては今までにないタイプだと思います」(鹿又)
商品名となっている『Fabulous(ファビュラス)』は、最高とか素晴らしい、という意味。ゴルファーが曲がりを恐れずパフォーマンスを出し切れば、最高の結果で応えてくれるシャフトのようだ。
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