早朝に再開→昼寝→夕方に再びサスペンデッドの長い一日……

この日の中野は第2Rが午前6時半に再開するのに備えて3時半に起床していました。

この5ホールをすべてパーでホールアウトすると一度ホテルに戻って1時間ほど昼寝。そして午後3時39分に第3Rをスタートし、3番パー5でバーディを奪ってひとつ伸ばすと、5番パー4で2メートルほどのパーパットを残したところでサスペンデッドのホーンが鳴ったため「暗くてラインも見えなかったので」とホールアウトしないことを選択しました。
6日の最終日は、午前6時半にこのパットからプレー再開となります。

2010年の松山英樹以来の日本開催での日本人Vに期待!

この大会が日本で開催されるのは2010年以来(会場は霞ヶ関CC)です。この時は松山英樹が優勝。翌年のマスターズでは見事にローアマを獲得しました。

中野には、これに続く日本で日本人V、の期待がかかります。そして過去のデータを見ても、この期待が高まるものになっています。

2009年に始まり、コロナ禍で開催されなかった2020年を除く過去14回の大会を振り返ると、開催国の選手が優勝したのは松山を含めて4回ありました。

この数字だけ見るとそれほど確率は高くないように思えるかもしれません。
ただし2021年に中島啓太が勝ったドバイ。2018年に金谷拓実が勝ったシンガポールなど、優勝選手を輩出していない国での開催もありました。

「地元選手の勝率」は6割近く!? その理由は

そこで過去に優勝選手がいる国での開催に条件を絞ってみると、開催国の選手が勝ったのが4回。そうでなかったのは3回で、“勝率”は57%となります。

その理由は、やはり開催コースを回った経験の差でしょう。

プロツアーのトップ選手が自国以外で開催されるメジャーなどの場数を踏めるのと比べると、アマチュアが海外に行ける機会は限られます。

中野は太平洋クラブ御殿場コースでのラウンド経験は豊富。今年4月にはここで開催された欧州ツアーにも出場したため「ツアーの試合の状態でのコースを回ることができたことは役に立っています。どういうミスが出るとかわかっているので、本当に出て良かった」と経験がアドバンテージになっていることを打ち明けました。

初日から連日「ショットの調子は良くない」と言っていますが、それでも首位に立っているのはこのためでしょう。

オーガスタまで、あと32ホール

最終日のプレーはグリーン上から再開するという変則的なものになりますが、これを含めてオーガスタとロイヤル・ポートラッシュ(来年の全英オープン開催コース)までは残り32ホール。何とか頑張ってほしいものです。

(取材・文/森伊知郎)

(2024年10月5日23時30分 一部記事を修正致しました)