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スリクソン「ZXi MAX ドライバー」試打!ハイフェードがパワー不要で打てるぞ!

ダンロップ『スリクソン ZXi MAX ドライバー』をロマン派ゴルフ作家が検証する!

2024/10/21 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典

スリクソン ZXi MAX ドライバー

2024年11月9日に発売されるダンロップ『スリクソン ZXi MAX ドライバー』をコースに持ち込んで、徹底的にレポートする。

新しいテクノロジーを搭載したスリクソン初のMAX ドライバー登場!

スリクソン ZXi MAX ドライバー

『スリクソン ZXi MAX ドライバー』は、同時発売の『スリクソン ZXi ドライバー』、『スリクソン ZXi TR ドライバー』、『スリクソン ZXi LS ドライバー』を含めた4本のドライバーの中で、最もやさしい位置付けになる。

『スリクソン ZXi MAX ドライバー』のコピーは、シリーズ共通で“さらに速く。進化したフェースがスリクソン史上最速のボールスピードを生み出す。”
独自のコピーは“やさしさを追求”だ。わかりやすいコピーである。

シリーズの中で最大のMOI(慣性モーメント)と低重心設計で、寛容性と直進性を重視したモデル、ということになっている。

『スリクソン ZXi MAX ドライバー』の最初の注目ポイントは、シリーズで最も面積が大きいシェイプだ。通常であれば、そういう場合は、重心距離が長くなる。つまり、トウ側に重心が行きがちなのだが、『スリクソン ZXi MAX ドライバー』は、逆に重心をヒール寄りに寄せたという。
これによって、つかまりやすい挙動をするヘッドになっていて、同時に、重心を後方にすることで、高い打ち出し角を打ちやすくしている。

スリクソン ZXi MAX ドライバー

フェースは、スタンダードモデルの『スリクソン ZXi ドライバー』と同等のフェースで、やさしく感じさせる意味も含めて、シャロー形状になっている。

テクノロジーとしては、名称の語源になっている「i-FLEX」に注目。
トウとヒールを厚くしたフェースが、センター部分が史上最薄となったフェースを大きくたわませ、エネルギーを無駄なくボールに伝えるようになる。

結果として、ダンロップが誇るテクノロジーの「REBOUND FRAME」は進化して、前モデルと比較して、初速が1.3m/s速くなったという。
前モデルも、初速アップが話題になって、試打でも実感したので、更なる進化に期待が高まる。

新しいテクノロジーの「FACE LASER MILLING」と「STAR FRAME CROWN」にも注目だ。
フェースに施されたレーザーミーリングは、悪条件下でもボールに食いつき、スピンをコントロールして、飛距離性能アップに貢献する。
クラウン全体の強度を維持しながら軽量化することを可能にしたのが、星形の骨組みである。軽量化で得られた余剰重量は最適配分して、MOIをアップさせ、低重心設計を可能にした。

『スリクソン ZXi MAX ドライバー』は、シリーズに初めて加わった新しい分類になる。2024年は、ドライバー市場にMAX ドライバーが定着したと言えるので、満を持してスリクソンのMAX ドライバー登場というわけである。

スリクソンは、ダンロップのツアーユースのブランドである。『スリクソン ZXi MAX ドライバー』は、どこまでやさしいドライバーになっているのか? 期待しながらの試打ラウンドになった。

試打した日は、曇りで、気温は19℃〜26℃、微風というコンディション。
『スリクソン ZXi MAX ドライバー』は、10.5°のロフト、シャフトはDiamana ZXi50 (S)。
打ち慣れていて、クラブの影響だけに集中できる『TOUR B X ボール』を使用した。

ハイフェードの常識を塗り替えるスリクソン ZXi MAX ドライバーはパワー不要だ!

『スリクソン ZXi MAX ドライバー』を使用してラウンドし、わかったことを挙げる。

打音打感/音量はやや控えめ、硬質系に鞭系が混じるシャープな音。打ち応えは軽め、乗り感と弾きのバランス良し。手応えは敏感。

弾道スピン/超高弾道。左に行かないが、フェードが打ちやすく、飛距離が出る。

飛距離/平均230ヤード。最長240ヤード。ボールが高くてロスがある感じ。かなり飛んでいる。

『スリクソン ZXi MAX ドライバー』のソールには、一見するとウェイトがなく、シンプル。よく見ると後方にウェイトがある。同じように、よく見ると、色々な工夫がされているスリクソンらしいヘッドになっている。

スリクソン史上初めてのMAX ドライバーということで、4種類の中から『スリクソン ZXi MAX ドライバー』を今回取り上げることにしたが、実は、他の3本も全て試打ラウンドをした。
それぞれに特別感があって、お見事な仕上がりだったが、中でも、『スリクソン ZXi MAX ドライバー』は、極めて個性的だったのだ。

結論から書くと、スリクソンらしさが満載でありながら、『XXIO』のようなやさしさがあるのだ。
とにかく、ボールが上がり、しっかりと飛距離も出る。ミスヒットへの反応という意味では、スリクソンらしい厳しさもあるが、ボールの拾いやすさという意味でのやさしさは文句なくハイレベルだった。

慣性モーメントが大きいモデルで、オートマチックに同じボールを連続して打ちたい場合に、『スリクソン ZXi MAX ドライバー』をオススメする。

ヘッドスピードは40m/s以下でも、『スリクソン ZXi MAX ドライバー』は100%問題なく機能する。それでいて、見た目、打音、打感は、『スリクソン』なのである。つまり、見た目は、本格的な『スリクソン ドライバー』で、中身は非力でも打てるようにチューニングされたやさしいドライバーなのだ。

ボールが上がらないで悩んでいるゴルファーに、『スリクソン ZXi MAX ドライバー』をオススメする。

この手のドライバーはドローは飛ぶけれど、フェードは飛距離が落ちる傾向があるが、『スリクソン ZXi MAX ドライバー』には当てはまらない。

不思議なのだが、とにかく、フェードが飛ぶ。
いわゆるハイフェードなのに『スリクソン ZXi MAX ドライバー』は、安定して飛距離も出るのだ。

本格的な見た目の機能で、狙いやすく。やさしさが安定度抜群に繋がる。飛距離もちゃんと出る。そして、パワーは必要としない。それが、『スリクソン ZXi MAX ドライバー』だ。

篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。

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