フェアウェイから238ヤードをドライバーでグリーンオン!

3番からの3連続ボギーが先行してスコアを落として迎えた8番パー5。岩井明は残り238ヤード のフェアウェイからの2打目でドライバーを振り抜くと、見事2オンに成功させました。
岩井姉妹は、双子の妹の千怜とともに“直ドラ”はたびたび披露してギャラリーを沸かせてくれます。とはいえライに傾斜があったりする状況から打ち、グリーンに乗せるとなるとターゲットも縦横ともに距離の誤差が許される範囲がティショットより格段に狭くなります。
さらに、ティアップもしていないので、ショットそのものの難易度も大幅にアップします。


「直ドラ」の言葉を広めた横峯さくら

フェアウェイからドライバーで直(じか)に打つから「直ドラ」。この言葉を広めたのは2004年にプロ転向した横峯さくらでなはいでしょうか。独特のオーバースイングで、フェアウェイからもドライバーを打ちこなすという他にはないスタイルのプレーはひと足先にプロ転向していた同い年の宮里藍とともに、多くのファンを引き付け、現在の女子ゴルフ人気の礎をつくりました。

この頃のドライバーのヘッドサイズは400cc以下。中には300ccちょっとのサイズを使う 選手もいました。

岩井明が使うヨネックスの「EZONE GT TYPE S」のヘッド体積は460ccです。これだけサイズが大きくなるとどうしてもスイートエリアの位置は高くなります。
ボールのサイズは同じですから、それでもしっかりインパクトして飛距離も弾道の高さも出しているということは、岩井姉妹がかなり難易度の高いプレーをしていることがわかるのではないでしょうか。

アメリカでも絶賛されること間違いなし!?

岩井姉妹は今オフにアメリカLPGAツアーのQT(予選会)に挑戦することを表明しています。
LPGAツアーでもフェアウェイからドライバーで2オンさせる好プレーを連発!となればアグレッシブなスタイルが大好きなアメリカのファンを魅了させることは確実です。
近年は直ドラをする選手がなかなか見られなくなっているので、唯一無二のプレーをする日本人選手、となれば大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手のような人気者になることも期待されます。

「ゴルフは何があるか、わからない」

ホールアウト後のメディア対応で直ドラについて質問された岩井明は「(見せ場を作れたのは)そこだけでしたね。今日は」と話しましたが、これだけの見せ場を作れたのは素晴らしいことです。
さらに「ゴルフは何があるか分からない。それを含めて、面白いところなので来週からも頑張ります」とも。
この心意気も、いかにもアメリカ人が好きそう。すでにLPGAツアーで人気者になる素養は身に付いているようです。

(文/森伊知郎)