実はシャフトフレックスに決まった規格はない!?

オグさんです。今回はシャフトのフレックスについてです。皆さんは、シャフトのフレックス(硬さ)を意味するR(レギュラー)、S(スティッフ)などの表記はご存じだとは思いますが、SR、SXといったフレックスは日本独自のものだというのをご存じでしょうか。海外のシャフトメーカーのフレックスにこういったものはないそうです。
そもそもシャフトのフレックスは柔らかいものから順番に

L(レディース)
A(アベレージ)
R(レギュラー)
S(スティッフ)
X(エキストラスティッフ)


が一般的ですね。Xの上にはさらに硬いXX、XXXなどがあります。メーカーによってはTXなどもありますね。

実はこれらのシャフトのフレックスには、基準となる規格が存在しません。各メーカーが各々で「これぐらいのしなり量はRフレックスで、これよりちょっと硬くしたのがSフレックス……」といった具合で表記しているのです。
そのため、A社のアスリートゴルファー向けシャフトのRフレックスが、B社のエンジョイゴルファー向けシャフトのSフレックスと同じぐらいの硬さになるといった現象が起きます。特に海外メーカーのシャフトは、日本のメーカーのシャフトに比べて、同じフレックスでも硬いことが多いです。前使っていたシャフトがSフレックスだったから、今回もSフレックスといったシャフトの選び方をしてしまうと、モデルによっては硬くも柔らかくもなってしまう可能性があります。シャフトを選ぶときのフレックスは、先入観なしに、できれば試打して選ぶことをおすすめします。

SRやSXが生まれた理由を考察!ゴルファーの見栄と先入観をおもんぱかった結果?

私の記憶では、昔は日本メーカーのシャフトでもSRという設定はなかったですね。純正シャフトなどでもR、S、Xしかなく、25年ぐらい前から見かけるようになったと思います。

生まれた経緯を考察すると当時の日本のゴルファーの風潮に「ハードなスペックを使っているほどカッコイイ!努力している!」的な見方があり、「Sではハードすぎるけど、Rは使いたくない!」といったゴルファーのニーズに応えるものだったのかな、と考えられます。

日本人は、中間的ポジションを好む傾向があるので、そういったことも影響したのかもしれません。前述した通り、フレックスは、メーカーがそれぞれ硬さを設定して、それを分割して振り分けているだけだったので、柔らかめのS、といった設定もできたはずです。しかし、それでは本来のSの硬さがマッチするゴルファーに悪影響が出たり、シャフト自体の評価が変わってしまう可能性が出てくるので、より硬さを細分化し、SRやSXといったフレックスを作ることで、ユーザーのニーズに応えたのだと思います。

SRは本当にRとSの中間な硬さなのか?

SRというフレックスについて、こんな疑問が浮かんだことはありませんか? 「SRはSのR寄りと思わせる表記だが、実際の硬さはRとSの中間に位置しているのだろうか?」

結論から先にお伝えしますと、シャフトのメーカーやモデルによって異なります。硬さは、メーカー独自の設定によって変わってきますので、モデルによってはR寄りのSRがあったり、S寄りのSRがあったりするでしょう。またシャフトのしなりは、振動数という数値で管理するのですが、硬さは人によって感じ方が変わりますので、同じSRでも硬く感じたり、柔らかく感じたりと、振った時のフィーリングが全員同じ感覚にはなりません。さらにキックポイントの違いや、装着するヘッドの重量、重心位置によっても感じ方は変わります。

フレックスに関しては、とにかく先入観は持たないことをおすすめします。同じモデルで、同じフレックスでも重量帯によっては、軽いスペックの方が柔らかく設定されているシャフトだってあるくらいです。Rだからアンダースペック、Sだからオーバースペックなどと決めつけずに是非色々なモデル、スペックを試打してみてください。何があっているのか判別できないなんてゴルファーは、それこそSRフレックスから試打してみましょう。硬く感じたらR、柔らかく感じたらSといった判断がしやすくなります。一般ゴルファーの2大選択肢となるRとSの中間に位置するSRは、もしかしたら最も先入観を持ちにくいフレックスなのかもしれませんね。

■オグさん(小倉勇人・おぐら はやと)
元ゴルフ雑誌編集者のスウィング&クラブアドバイザー。現在は千葉県にあるゴルフ練習場「ユニオンゴルフクラブ」にて「ゴルフフィールズ ユニオンゴルフ店」で店長をしつつ、過去の経験で得た知識を武器にゴルフライターとしても活躍中。飛距離は250ヤード、持ち球はフェード。ベストスコア68。