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24 VENTUS のBLACKとREDを野村タケオが試打!やんわりつかまる赤と振りやすくなった黒

野村タケオのゴルフ実験室

2024/10/23 ゴルフサプリ編集部 野村タケオ

SPEEDER NX バイオレット

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。つい最近「SPEEDER NX バイオレット」というニューシャフトを発売したばかりの藤倉コンポジットから、なんと11月にまた新しいシャフトが発売になるそうです。それが大人気シリーズVENTUSのニューモデル。しかも2種類のシャフトが同時に発売されるというじゃないですか。そのシャフトを早速試打してきましたのでレポートします!

〈取材・文・写真提供 野村タケオ〉

いよいよ発売!新しいVENTUSの赤と黒!

11月14日に発売になるのはVENTUSシリーズのレッドとブラックの後継モデルとなる「24 VENTUS RED」と「24 VENTUS BLACK」です。ブルーの後継モデルとなる「24 VENTUS BLUE」はすでに販売されているので、これで初代VENTUSシリーズが全て新しくなるということですね。ちなみに「VENTUS TR」シリーズとはまた別のシリーズとなります。

SPEEDER NX バイオレット

この「24 VENTUS」シリーズは、初代のVENTUSシリーズの特性やフィーリングをベースに、「スピード」「飛距離」「正確性」がさらに向上。そしてアップデートした「VeloCore Plusテクノロジー」を搭載し、ベンタス史上最高のシャフトに進化しています。

新採用の「VeloCore Plusテクノロジー」では、前作で採用されていた「VeloCoreテクノロジー」(複数の高弾性素材をバイアス層に積層することで、オフセンター時のヘッドの捩れを抑制し、優れたボールコントロール性能を実現する)を、高弾性素材を更にアップグレードすることで更なる安定性とボールスピードの向上を実現しています。

早速試打しましたが、まずは「24 VENTUS RED」から。ヘッドはテーラーメイドの「Qi10」のロフト9度でした。まずはいつも僕が使っているスペックの「5S」を打ちました。

SPEEDER NX バイオレット

デザイン的には手元側のデザインは同じで、ロゴが縁取り文字になっていますね。カラーは少しワインレッドっぽい大人っぽい赤でとてもカッコいいと思います。シンプルながら、パッと見ただけでVENTUSだな~とわかるデザインですね。

で、打ってみましたが、実は「VENTUS TR RED」を打った時に、かなり手元側に硬さを感じてしまい、切り返しがイマイチタイミングが合わなかったんです。なので結構ハードに感じたんですよね。中間から先端はしなるけど、その分余計に手元側の硬さを感じてしまったのかも。なので、違うシリーズとはいえ「RED」はもしかしたら自分には合わないのかもな~と思いながら打ちました。

SPEEDER NX バイオレット

しかし打ってみると、これがかなり打ちやすい!「TR RED」はねじれと剛性をアップする素材が中間から手元あたりに採用されているので、かなりしっかり感を感じてしまったのですが、この「24 RED」はそこまで手元側の硬さを感じません。手元がしなるような感じはあまりないのですが、切り返しはしやすい。そして中間から先あたりが少し動いてくれる感じ。その動きも落ち着いたもので、緩やかにボールを捕まえてくれる感じ。この少しだけ先が動いてくれる感じがとても気持ちよくて、弾道も少し高めで捕まる球が打てました。左に行ってしまう感じはないけど、少し捕まえてくれる感じ。

僕が何も考えずに打って、ほぼストレートか、落ちぎわにほんの少しだけ右に行く捕まったフェード。飛距離も結構出ていました。ねじれが少ないからか方向性もかなり良くて、めちゃ気にい入りました。少し強めに捕まえてみようと思い打ってみると、軽いドローでこれまたいい弾道が打てました。やはりVENTUSシリーズなので、急激にしなったりせず、コントロールがしやすいですね。

SPEEDER NX バイオレット

かなり気に入ったので、他のスペックも打ってみようかと思い「5R」も打ってみましたが、これは少し先端の動きが大きくなる感覚がありましたね。「5S」の時には感じなかったしなりを多めに感じます。僕は「5R」だと少しだけタイミングによって左右に球がバラけました。ヘッドスピードが40m/sくらいの人や、あまり叩きに行かない人には合いそうですね。

そして「6S」も打ってみましたが、これはやはり少し重さを感じました。捕まりが少し悪くなりフェード系の球が多くなりました。僕にはこれは少しハードかも。ヘッドスピード44~45m/sくらいある人か、叩いていく人にはこのくらいでいいのかも。

とにかく僕はこの「24 VENTUS RED」が気に入りました。特に「5S」が本当に気持ちよく振れて、球筋も安定していたので、すぐにでも自分のクラブに挿して使いたくなりました。

次に「24 VENTUS BLACK」を打ちました。ヘッドは「RED」の時と同じです。VENTUSシリーズの「BLACK」はとにかくしっかりしていて、棒のような感覚というイメージがあります。ハードヒッター専門シャフト的な。これも「5S」を打ちましたが、これが一番軽くて柔らかいんですよ。

SPEEDER NX バイオレット

デザイン的には「RED」と同じですが、カラーはもちろん黒。あまりツヤツヤしていない落ち着いた黒って感じですね。見るからにしっかりしてそうです。

打ってみましたが、やはりかなりハードでした。ただ、棒のように硬くてどうしようもないって感じではない。もっと手に負えない感じかと思っていましたが、そうでもなくて、意外に打てるんですよね。どこかがグッとしなるという感じではないのですが、中間から手元よりあたりが切り返しでほんの少しだけしなっているような感じがして、意外に切り返しもタイミングが合う。なので思ったよりも振りやすいんですよね。

SPEEDER NX バイオレット

しかし、やはり全体的にかなりのしっかり感があります。ボールを捕まえてくれる要素はなく、僕が打つと完全にフェードです。左に行くとか、ドローになる気配は全くなし。ある意味安心して振っていけると言えるのですが、飛距離的にも僕は「RED」の方が出ていましたね。やはり「5S」でもヘッドスピードは43m/s以上は確実にないとダメなんじゃないかと。フェードヒッターは思った通りにフェードが打てそうだし、ドローヒッターは引っかけを気にせず振っていけるシャフトだと思いました。やはりVENTUSブランドの「BLACK」はしなり量少なめで、しっかり打っていける人用のシャフトでした。しかしガチガチではなく、なんだかちょっと振りやすくなってるような気がしました。

SPEEDER NX バイオレット

今回、新しい「24 VENTUS」シリーズの「RED」と「BLACK」を試打しましたが、しっかりとぞれぞれの特徴が出ていました。先に発売されている「24 VENTUS BLUE」はこの2機種の中間くらいの性能で、中間部が少し動くような感じに仕上がっています。やはり一番ニュートラルな動きをするのは「BLUE」ですね。僕はやはり「RED」のやんわり捕まえてくれる感じが気持ちよくて、一番気に入りました。基本的にVENTUSシリーズはそこまで動きが大きいシャフトではないのですが、少しずつ特徴が違うので、打ち比べてみると自分に合ったモデルが見つかるんじゃないでしょうか。もっとシャフトに仕事をしてほしい人は「SPEEDER NX」シリーズを選んだ方がいいと思います。この「24 VENTUS」シリーズもまたプロ・アマ問わず人気の出そうなシャフトだと思いました。

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。

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