グリップや腕に力が入るほどすくい打ちになりやすい
ゴルフ歴8年、平均スコアは96で100を叩くこともある42歳のAさん。お悩みはアイアンが飛ばないこと。バッグには5番アイアンまで入っていますが、7番以上は飛距離があまり変わらない。140ヤードを7番で打ってもショートすることが多いということでした。
5、6、7番のスイングをそれぞれ拝見すると、いずれもすくい打ち。何を心がけて打っているのかを伺うと「ちゃんと飛ばしたい」ということ。どうやら飛ばそうとしてダウンスイングからインパクト~フォローで体が伸び上がり、すくい打つスタイルになっているようでした。
アイアンはダウンブローに打つことで、インパクトでロフトが適度に立って当該番手の飛距離が出ます。すくい打っているAさんの場合、これとは逆にインパクトでロフトが寝てしまいます。そのためボールが上がって飛距離が出ない。ヘッドが手前に落ちればダフり、浮いたままヒットするとトップのリスクもあります。
気になったのはグリップをギュッと強く握っておられること。そのため、アドレスで腕や肩にまで力が入っていました。そのままダウンスイングするとリリースが早くなり、上体も突っ込む感じになるので、インパクトに向かって手でクラブを自分側に引く動きが入ります。その結果、体が起きてクラブ引き上げながらすくい打打っていたのです。
ポイントはリリースを遅らせてヘッドをボールにぶつけるように振ること。Aさんには地面にボールを投げつけていただきました。ボールを投げる時にはボールをギュッと握らず、腕を振り、スナップを効かせて投げます。これと同じイメージでダウンスイングしていただきました。
グリップ圧を緩め、腕の力を抜いてダウンスイングできると、いわゆるタメができます。ヘッドが遅れてインパクトに向かうことで入射角が鋭角になってダウンブローに入ります。大事なのは自分で飛ばそうとせず、クラブに飛ばしてもらうこと。ボールを投げるドリルを取り入れていただいたAさん。7番の平均飛距離は5ヤード伸び、6番との距離差も徐々に出てきているということです。
勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。







