今年も売り上げ1位!? 今でも『SIM2 MAX』が売れ続ける理由は?
中古クラブ売買の裏ワザ教えます!Vol.52
中古クラブの世界で30年!中古クラブに関する知識において、レジェンドと呼ばれる中山功一氏が中古クラブの得する扱い方を伝授します。
GOLF TODAY本誌 No.630/72ページより
中古ドライバー、2023年のダントツ1位は『SIM2 MAX』
この時期になると業界では今年の中古で何が一番売れたのか? という話になりますが、もしかするとドライバーでは今年も『SIM2 MAX』が1位かもしれません。ちなみに2023年はドライバーもフェアウェイウッドも『SIM2 MAX』がダントツの1位でした。今年は昨年に比べると販売本数は減りましたが、商品が入荷すればすぐに売れる状態は続いています。テーラーメイドのドライバーでは『SIM2シリーズ』の翌年に発売された『ステルス』も大ヒットしましたが、中古市場では『SIM2 MAX』の方が人気です。同社は『ステルス』以降、カーボンフェースを採用するようになりましたが、チタンフェースを求めるテーラーメイドユーザーが一定数いることは間違いないでしょう。また『SIM2 MAX』は2021年発売のドライバーになるので価格帯が3万円前後に落ちてきたことも人気の要因です。
新しいトレンドとして中古ショップではヘッドとシャフトを別売りする店舗が少しずつ増えてきています。『SIM2 MAX』はパーツヘッドとしても人気があります。逆にパーツ販売が盛んになるにつれて、逆風が吹いているのは『ゼクシオ』です。『ゼクシオ』は20年間にわたり、中古ショップでも人気No.1ブランドとして君臨していましたが、最近は海外メーカーに押され気味です。その要因のひとつはシャフトが接着式になっていて、取り外しできないからです。簡単にパーツ販売できないことも中古市場においては不利になっています。
大手の中古ショップでもヘッド単体での買取り・販売をする店舗が増えてきましたが、ヘッド単体だと買取り価格は決して高くありません。パーツ販売の利用法としては数年前の人気ヘッドを購入して、最新シャフトに合わせるのがオススメです。
- ヘッド、シャフトのパーツ販売が増加中
- 3、4年前のモデルはヘッド単体が人気
- ヘッド単体だと買取り価格は安い
中山功一セレクト今月のオススメ中古No.1
M6 FW テーラーメイドゴルフ
2019年に発売された『M6』はプロゴルファーも使っていましたが、実はアベレージゴルファーにとっても打ちやすいクラブなので幅広いゴルファーから人気があります。フェアウェイウッドの中古価格は1万円代ということもあり、3Wと5Wなど2本以上の番手をまとめて購入する人も多いです。
中山功一(なかやま・こういち)
かつてはフェスティバルゴルフでゼネラルマネジャーを務めるなど、中古クラブ業界に携わって約30年。ゴルフ雑誌での連載、中古ゴルフクラブ関連の著書も多数。テレビ東京系列「なんでも鑑定団」にも鑑定士として出演。
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