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150ヤード以内でミスする人はスイングが大きすぎる? “体を回して小さなトップ”で打ってみよう!【勝又優美・アマチュアの悩み解決】

JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.42

2024/11/05 ゴルフサプリ編集部

「えっ!? ショートアイアンの距離はフルスイングしちゃダメだったの?」ショートアイアンは、フルスイングすることによるミスが多い番手だと言う勝又優美プロ。では、どんなふうに振ればいいのだろう? 短い距離のミスを減らして、グリーンをとらえやすくなるポイントを解説してもらおう。

バックスイングを小さくしてハンドファーストでインパクト

今回紹介するのは常時90切りを目指している50歳・Tさんの例です。ゴルフ歴7年のTさんは80台が出るようになりましたが、まだ100を打つこともある典型的なアベレージゴルファーです。ショットは基本スライス系で、持ち球を上手に使ってショットを組み立てておられます。

叩いてしまう原因はいくつかあるようですが、相談を受けたのはショートアイアンでグリーンを狙うショット。「距離は140ヤード以下、8番アイアンより下の番手でグリーンを狙う時にやたらショートする」ということ。さっそく9番アイアンで130ヤードのイメージで打っていただいたところ、すぐに原因がわかりました。

結論から言うと、Tさんはショートアイアンの距離でフルスイングしていたのです。もちろんフルスイングでOKの人もいますが、Tさんはスライス系。飛ばない頭があるのでしっかり振ろうとしフルスイングしていました。ところがそれが災いしてオーバースイングに。ダウンスイングでリリースが早いタイプだったことも手伝って、クラブを手で下ろす格好になり、過剰なカット軌道やすくい打ちになっていました。その結果、球が上がりすぎてショートしていたわけです。

勝又優美
フルスイングが災いしてオーバースイングに。リリースが早いアマチュアは、すくい打ちになって球が上がりすぎる傾向が見られる

ショートアイアンでグリーンを狙う時、基本的にプロはフルスイングしません。バックスイングを小さめにとり、ハンドファーストでインパクトします。Tさんにもそれを伝え、小さめのトップからしっかりヒットするイメージで打っていただきました。するとフルスイングしていた時より10ヤード前後も飛ぶようになりました。

勝又優美
まずトップは小さめに。振り幅は小さくても手でクラブを上げず、体を回すことを心がけよう

ショートする場合、クラブを1番手上げる方法もありますが、Tさんのように、カット打ちやすくい打ち傾向のある人は、小さなトップからパンチショット気味に打った方がロフトが立ってしっかり飛んでくれます。また、ラインも出てスピンも入るのでコントロールもよくなります。Tさんにも効果てきめん。ショートアイアンについてはアーリーリリースが緩和され、140ヤード以下の距離からグリーンに乗る確率がアップしました。

勝又優美
イメージはパンチショット。小さなトップからハンドファーストのインパクトでしっかりボールをとらえる
勝又優美

勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。

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