だから飛ばし屋は体の回転が速いのか! 切り返しで左カカトをしっかり踏み込んでみて!【ゴルフ飛ばしてなんぼ!】
ゴルフコーチ・小池正次がわかりやすくレッスン|月1〜2回の練習で飛距離を伸ばす! VOL.10
飛距離優先型のレッスンで定評の小池正次がレクチャーする「すぐに飛ばせるようになるコツ」シリーズ。第10回はダウンスイングへの切り返しの重要なポイントをレッスン。「下半身のパワーを効率よく活かすコツがわかれば飛距離が大きく変わるはずです」と小池はいう。さっそく取り入れてみよう!
構成/三代 崇 写真/相田克己 協力/丸山ゴルフセンター
飛ばせる人はみんなダウンスイングの始動で左カカトを思い切り踏み込んでいる!
切り返しで体重が左足に乗らないと飛ばないし、大きく曲がる
バックスイングで飛ばしのパワーをしっかり蓄えたら、あとはインパクトでパワーを効率よく解放するだけです。
そのためにはトップからダウンスイングへと移行する切り返しのポジションがとても重要です。ここを間違えるとスイング軌道が乱れてミート率が著しく低下します。ボールが飛ばないし、大きく曲がってしまう結果となります。
とにかく飛ばしたい! 多くのゴルファーはそう思うと、切り返しで打ち急いでしまいがちです。体重が左足に乗る前にクラブを早く下ろすために右足体重の体勢となり、カラダが早く開いて左腰が引けてしまうのです。これでは下半身のパワーを効率よく活かせません。
切り返しでは下半身を先行させる意識をしっかり持ちましょう。体重を左足に乗せてから腕やクラブを振り下ろすという順番を間違えないことです。
体重を左足に乗せるといっても腰や左ヒザが目標方向に流れては下半身のバランスが崩れて、やはりパワーロスにつながります。どうすればいいかというと、左足のカカトを踏み込むのです。バックスイングではカラダの捻転によって体重が右足に多く乗りますが、足裏で重心の前後移動も感じ取ってください。
バックスイングでは右足はカカト側に、そして左足はツマ先側に重心が乗ります。次の段階として左足のカカト側に重心を一気に移動させて切り返すのです。
左カカトの踏み込みがダウンスイングのスタートの合図となるわけで、その動きと連動して右足はツマ先側に重心が移動します。
左カカトを踏み込めば腰の回転スピードが上がって飛ばせるようになる
切り返しで左カカトを踏み込めるようにするには、バックスイングで左カカトを浮かせるのがオススメです。左足のヒールアップとヒールダウンの動きをセットにすれば、トップからダウンスイングへとスムーズに移行しやすくなります。腕やクラブを振り下ろす前に左カカトを踏み込むことで切り返しのタイミングが安定しますし、下半身のパワー効率がアップします。
バックスイングで左カカトを浮かせなくても構いませんが、切り返しでは左カカトからしっかりと踏み込んでいくイメージが絶対に必要です。左足の踏み込みが強ければ強いほど遠くに飛ばせるといっても過言ではないくらいです。
野球の右打ちのバッターだって、バットを思い切り振るときは左足を先に踏ん張りますよね。右投げのピッチャーも腕をリリースする前に左足をしっかりと踏ん張るでしょう。ゴルフの切り返しもそれと一緒で、多くのゴルファーが陥っている打ち急ぎのミスは左足を踏ん張らないでスイングしてしまっているのです。
切り返しで左カカトを踏み込めば、足裏の重心移動によって腰がスムーズに回転しやすくなります。左カカトの踏み込みが強いほど腰の回転スピードが上がり、ヘッドスピードも自然にアップするということです。
インパクトでは腰が45度くらい回っているのがベストです。「腰が引けるのはダメ」といいますが、それは体重が左足に乗っていないカタチのことであって、体重が左カカト側に乗って骨盤を回転するのは正しい動きです。
小池正次
こいけ・しょうじ
1966年12月28日生まれ、北海道出身。JPDA(日本プロドラコン協会)ツアープロ。ドラコン公式記録は370ヤード。2020年からYouTube『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』を配信開始し、現在フォロワーは22万人を超える。関東と北海道を拠点に多くのアマチュアをレッスンしている。親切で分かりやすい指導法で人気。2024年5月、丸山ゴルフセンター(千葉県船橋市)にゴルフスタジオ『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』をオープン。
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