ダグ三瓶に聞いた、購入後 「クラブが生かされる」ラウンド術とは？【ドライバー編】
ニュードライバーはハザードが目に入っても自信をもって振れる？
クラブ選びのスペシャリスト・ダグ三瓶（みかめ）がアマチュアゴルファーへアドバイスをおくるコーナー。フィッティング後、購入後、買ったクラブを生かすラウンドのポイントは……
皆さん、ようやくゴルフには最高の季節になってきましたね！ この時期はラウンド回数も増えてくることでしょう。もしかしたら、クラブを新調して、ラウンドに臨んでいる方もいらっしゃると思います。そこで質問です！
クラブを替えた後の初ラウンドではみなさんどんなことを気にされてプレーされていますか？もしくは、どんなことを期待してラウンドに持ち込まれているでしょうか？ そしてどんな結果が出たら、買ってよかった！となりますか？
こちらでいままで書かせていただきましたように、クラブは目的をもって変更してほしいので、その目的に応えた内容の結果が出るのが一番いいですよね！
今回は、そのラウンド中に、新しいクラブのどういうところを見ていったらよいのか？ どういう結果になるのが理想なのか？それを書かせていただきたいと思います。
そして、これは逆算していただけると嬉しいです。
つまりは、そのラウンドでの体験をもとに、そうなるためには、試打の時にどんなことに気をつけるとより良い結果を導くことができるのか？につなげていただけると良いと思います。
おそらく、大半の方が、購入後すぐにラウンドに出るのではなく、事前に練習などをして臨む方ことでしょう。ですが、やはり練習と本番では違いがあります。
それも含めて、その傾向もつかんでいくとクラブ選びも迷いにくくなると考えています！
新しいクラブを入手した後の期待度はどんなクラブを購入したかにもよりますよね！
まずは、クラブごとに、ラウンド中に気にしていただくことを書いていきたいと思います！
ドライバーは飛距離だけで判断しない
市場の動向を見ていると、やはりドライバーの買い替えをする方が一番多いです。
ニュードライバー投入に対する期待度が一番大きいということが良くわかる傾向ですね！
そして、おそらく、一番期待していることはドライバーを変更したことによる飛距離アップ！ ということだと思います。
ホームコース等、行かれるコースがある程度決まっている方は、今まで来たことのないところまで飛んだ！ みたいな話で盛り上がることも多くありますよね！
もちろん、そういった飛距離の魅力はゴルフのだいご味であり、ナイスショットの爽快感も魅力的です。
なので、新しいクラブを持ち込んでの最初のラウンドは、そのあたりを期待しますよね！そういった方は、当然そういった結果が出るかどうかが判断基準になることでしょう。
そういった判断基準も良いと思いますが、今回は、スコアアップにつながるドライバーかどうか？ という判断も述べさせていただきます！
まずは、ドライバーを打つ際に自信をもって振り切れるかどうか？が一番大事になります。
飛ぶことも重要な要素ですが、それも次打がきちんと打てるところに初めてその優位性が生きてきます。
そうなると、やはりきちんとフェアウエイの幅に打っていけるかが重要になってきます。
その際に飛ぶけど曲がると思ってドライバーを握ってしまうと、自信をもって振っていくことができません。
少し抽象的な表現になってしまっていますが、これはここでこれまで述べさせていただいたタイミングよく振れるか？ ということ同義語だと考えていただけると嬉しいです。
試打などはおそらく屋内で打つことも多いと思いますので、コースで狙いをきちんと定めて打てるかどうか？ というものとちょっと違ったフィーリングになることは、皆さん体験済みかと思います。
ティーイングエリアに立ってみると、行ってはダメなところが目に入ってきて、萎縮することも多いですよね！
その時に、そのクラブはどのような傾向があるのか？例えば、ミスすすると左に行きやすいのか？右に行きやすいのか？そういったことがわかっていると臨みやすいと考えてほしいです。
もちろん、自身のスイングのクセにもよりますので、そのあたりを総合的に判断していただき、どういう結果が出るのかを予想しておきましょう。
自信をもって振れると言うことは……
そして、その予想がしやすいドライバーがスコアにつながるドライバーだと考えていただけると嬉しいです。
自信をもって振れないドライバーは、合わせて打っていくことになるので、結局は期待するほど飛んでいない、にもつながりますので、まずはこちらの方向性、コースで打つ際にタイミングが合いやすいかどうか？ を基準に判断していってほしいです。
また、結果の話で行くと、やはり平均距離にこだわってほしいです。
一発のあたりも魅力的ですが、コースでセカンドショット以降に優位性を得るためには平均的に飛んでいることで、余裕が出てくるということにもつながります。
この平均距離は、ある程度の当たりのばらつきによる飛距離減が抑えられているということを見ていくのも重要ではありますが、それより以前に、当たりのばらつき自体が減っているかどうか？ の方に重点を置いていただけるとよいと思います。
これは、上記のタイミング良く振り切れているのか？と同様の内容になりますが、タイミングよく打てる物であれば、そもそものあたり自体のばらつきが減り、平均的な距離も伸びていくことになるでしょう。
ダグ・三瓶（だぐ・みかめ） ブリヂストンスポーツ、アクシネット ジャパン インクと日米２つの大手メーカーに所属。その中でクラブ開発、ツアー担当、マーケティング、フィッティングなどを担当。ツアーレップ時代にはあのボブ・ボーケイ氏に日本で唯一の弟子と認められていた。現在、フリーとなり迷い多きアマチュアゴルファーにアドバイスを送ってくれることとなった。
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