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池田勇太が2年連続でボーダー上に! シード争い最終決戦【カシオワールド】
今年も賞金シードの当落線上で「カシオ」に出場の池田勇太(写真は2024年日本オープン 撮影/相田克己)
日本男子ツアーは21日開幕の「カシオワールドオープン」がシード権争いの最終決戦となる。池田勇太は昨年、プロデビューした2008年から継続していた賞金シードを取ることができなかった。今年もその“ボーダーライン”上で高知に乗り込むことになった。
男子の賞金シードは65人
男子ツアーの賞金シードはランキング65位まで。ただし、出場試合数不足で「ダンロップフェニックス」時点では5人が除外となり、現状では70位の西山大広までが「圏内」です。
ただし60位の杉山知靖はあと1試合で出場試合数をクリアします。
「出場」とは1打でも打てばOK。極論を言えば、初日の朝イチのティショットさえ打てば。それで棄権しても出場したことになります。
杉山は「カシオ」にエントリーしており、よほどのことがない限り出場するでしょうから、賞金ランキングから除外となるのは4人。つまり69位の池田が事実上のボーダーラインとなっています。
近年は顎偏位症に来るしむ池田
近年の池田は顎変位症に苦しまされ、昨シーズンは16万9079円の差で“次点”となり、プロになって14シーズン 維持してきた初めて賞金シードを手放しました。
今年は先週の「ダンロップフェニックス」終了時点で、「圏外筆頭」の西山との差は22万4417円。
これが多いのか。少ないのか。
昨年の「カシオ」での池田は初日67で11位とまずますのスタートを切ったものの、2日目は76。最終日も77で予選を通過した選手では最下位になり、63位だった賞金ランキングを69位に落としてしまいました(昨年の賞金シードは68位まで)。
東北福祉大OBの2人が、2年連続でシード争い…
西山は対照的に昨年の「カシオ」で13位に入り、348万円を稼いで前週の77位から66位にジャンプアッして初のシードを獲得。いわば池田を“弾き出した”形です。
4日間で8アンダーがもしひとつでも悪かったら、獲得賞金は100万円ほど減って池田を抜けなかったかもしれないので、まさに1打で運命が分かれる結果となりました。
その西山は先週の「ダンロップフェニックス」は33位となって114万円を獲得。43位で72万円だった池田との差を詰めています。
池田と西山は共に東北福祉大の出身。その2人で昨年に続いて熾烈なシード争いをするとは、不思議なものです。
2年連続で池田とシード争いをすることになった西山大広。(写真は2024年日本オープン 撮影/相田克己)
賞金シードの「対象外」となる条件とは
JGTO(日本ゴルフツアー機構)のホームページで賞金ランキングを見ても、どの選手が賞金シードの対象外となるかは明記されていません。そこで誰が、なぜ抜けるのかを確認してみましょう。
賞金シードを獲得するためにはシーズンの過半数の試合に出場することが義務です。
今年は「11」。6位の桂川有人。27位の香妻陣一朗。62位のスコット・ビンセントがこれに該当します。
ただし桂川と香妻は今年優勝したことによるシードが2026年まであります。
アメリカのPGAツアーと下部のコーンフェリーツアー。欧州ツアーを主戦場とする場合は義務試合数が「3」となります。
59位の中島啓太は今季の日本ツアー出場が「2」。今週の「カシオ」にはエントリーしていないので対象外となりました(昨年賞金王によるシードを2028年まで保持)。
桂川は4月の日欧共催「ISPA HANDA日本・欧州どっちが勝つか」で優勝し、ヨーロッパに主戦場を移しましたが、今年の開幕時点ではJGTOを主戦場とする選手として登録しているため義務試合数は「11」。
LIVゴルフは義務試合数軽減の対象外なので、香妻とビンセント(ダンロップフェニックス5位でランキング入り)は「11試合出場」をクリアできずに賞金シードの対象外となりました。
こうした条件を加味して、「カシオ」を終えた時点での「69位」の前後に注目です。
(文/森伊知郎)
今年LIVゴルフをメインに戦った香妻陣一朗は出場義務試合数に達せず対象外。(写真は2024年日本オープン 撮影/相田克己)