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河本力が姉の結をキャディに起用して8位発進!【日本シリーズJTカップ】

2024/11/28 ゴルフサプリ編集部

4打差の8位発進の河本力は姉をキャディに優勝を狙う!(写真/森伊知郎)

日本男子ツアー最終戦「日本シリーズJTカップ」初日(28日、東京よみうりCC)は、昨シーズンの賞金王で今大会には欧州ツアー優勝の資格で出場している中島啓太が5アンダーで首位発進した。4打差の8位にいるのは河本力。今大会は姉の結をキャディに起用して大きな声援を浴びている。

姉への声援は100回! 自分へは……

この日ギャラリーの注目を集めていたのが、姉の結をキャディに起用した河本力でした。
「ユイちゃん、頑張って!の声援は100回ぐらい。僕ヘは、2~3回ですかね」と力が冗談交じりに話したこのコンビ。
2019年に結が「アクサレディス」で初優勝した際は力がキャディーをしており、今回はその逆パターンとなりました。
女子ツアーは2月29日に「ダイキンオーキッド」で開幕してから先週までほぼ日程が埋まっているため、女子の最終戦翌週のこの試合ならキャディできる、とシーズン前に結から申し出たそうです。

“エリート大会”に、「出るよ!」と姉がはっぱをかける

とはいえ、「日本シリーズ」は日本の他に欧米を含めたツアー優勝者や賞金ランキング上位者など30人しか出られない 試合です。

今年の力は、7月までは10試合で6回予選落ち。エリート大会ともいえる「日本シリーズ」に出られるような成績ではありませんでした。

不調の弟を見かねて結が男子ツアー会場に指導に行ったのは8月の「横浜ミナト」の練習日。この時に改めて「最終戦、出るよ!」とはっぱをかけたそうです。
その週に結は「NEC軽井沢」で優勝。

力は「横浜ミナト」の3日目を終えて11位だったものの最終日に失速して55位。この時点では賞金ランキング60位台で「日本シリーズ」は遠かったものの、これで覚醒したように以後はトップ10が4回で予選落ちは「ダンロップフェニックス」のみ。
「VISA太平洋」で2位になり、賞金ランキングを上げて出場を果たしました。

ラウンド中も選手目線でナイスアシストの姉

結が言うには、東京よみうりCCは「難しく考えると難しくなってしまう。難しいラインに付けても『いいラインだよ』と言ったりして、そうさせないようにした」とのことです。
2打目以降はボールにアドレスしてみて、自分ならどう攻めるかをイメージしてコースマネジメント。

名物の最終18番パー3(この日はピンまで実測220ヤード)では、17番パー5で短いバーディパットを外して熱くなっている力が5番アイアンで打とうとしたのを「17番の2打目で同じ距離を4番でいいショットが打てたから」と提案しました。

結果はグリーン手前に置いて、寄せワンのパー。ただし力はアイアンが4番(X FORGEDプロトタイプ)と5番(APEX MB)で違うため「キャリーが30ヤードぐらい違うんです。5番で打ったらもっとショートしていました」と姉のおかげでパーセーブできたことを明かします。

河本力は「X FORGEDプロト」と「APEX MB」をコンボにして使っている。(写真/森伊知郎)

自身の海外メジャーにもプラスに

結は自分のゴルフにもしっかり収穫を得ていました。「グリーンの硬さとスピード。さらに風も吹いて、ここまで厳しいセッティングでやることは女子ではないのですごく勉強になりました。ビンを狙うにしても、単に狙うんじゃなくここを狙う、とか。来年自分が海外メジャーに出た時に絶対役立つと思います」とその中身を明かします。

主役は力、とシックな装い

力にはシーズン前。不調にあえいでいたシーズン中にも、最も出場資格の厳しい試合を目標に掲げて実現させる。
自身は来年の海外メジャーに向けた収穫を得る一挙両得。
そんな“名キャディ”もこの日は「主役は力。私は目立つべきじゃないですから」と上下ともシックな装い。ギャラリーからサインを求められた際もやんわりと断って“黒子”に徹していました。
自己採点を聞かれると「満点」と口を揃えた二人の残り3日間が楽しみです。

(取材・文/森伊知郎)

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