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金谷拓実が逆転優勝で初の賞金王に載冠!優勝を支えたこだわりセッティングは?【「日本シリーズJTカップ」最終日】

2024/12/01 ゴルフサプリ編集部

2024年の賞金王は金谷拓実! 来年、タイトルを手に海外でも暴れてもらいたい!(写真は2024年 日本シリーズJTカップ 撮影/相田克己)

日本男子ツアー最終戦「日本シリーズJTカップ」は67で回り、通算9アンダーの3位となった金谷拓実が、通算イーブンの17位だった平田憲聖を逆転して初の賞金王となった。平均飛距離とフェアウェイキープ率を合わせた「トータルドライビング」1位の安定感を支えたのはアマチュアでツアー優勝した5年前から使い続けるドライバー、ウッド類だった。

平田憲聖に約289万円 ビハインドで迎えた最終戦は史上初の逆転劇

今大会が始まる時点で、賞金ランキング1位の平田と2位の金谷の差は288万9657円。最終日は先にホールアウトした平田が17位前後の順位となることが確定していたため、16番をプレー中の金谷はこの時点の4位をキープすれば賞金王、でした。

それが「情報は極力シャットアウト。リーダーズボードもあまり見なかった」金谷は17番パー5でイーグルを奪って勝負を決定づけます。

詳細な記録の残る1985年以降、最終戦で逆転して賞金王となったのは2000年の片山晋呉。2017年の宮里優作に続いて史上3人目。最終戦が優勝ではなく王者となったのは史上初となりました。

アマチュアでツアーVの2019年から使い続けるピンの「G410」

優勝直後の金谷のセッティング。(撮影/森伊知郎)

その金谷のバッグを覗いてみると、ドライバーと3番ウッド。ハイブリッド の3番が「G410」でした。このシリーズがピンから発売されたのは2019年春なので、もう5年半前。現行モデルから数えると、二つ前のモデルとなります。

当時、東北福祉大3年だった金谷は、同年11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で史上4人目のアマチュアでのツアー優勝を達成。3本の「G410」はこの時から使い続けています。

“廃盤”モデルを金谷のためにストックするピンのサポート体制

厳密にいうと、ドライバー(G410PLUS)は「個体」としては三代目となります。現在のモノを使い始めたのは約1年前。3年ほど使った「先代」のフェースが割れてしまったことで交換となりました。

毎回同じ場所でインパクトするプロが3年も使い続けたら、“金属疲労”でフェースが割れるのも致し方ないこと。まして金谷は、現在のドライバーも1年でソールの「PLUS」のロゴがすり減って消えてしまうほどの練習量なので、なおさらです。

とはいえ、この時点でも発売から4年近くが経ったモデルは、すでに在庫がなくなっていることもあり得ます。
メーカーとしても最新モデルに切り替えてもらえれば……」と思いそうなところです。
それが金谷が総合契約するピンは「あくまでプレーヤーファーストで、ベストなパフォーマンスができるギアを使ってもらえれば」のスタンス。さらには、今後も破損などの事態に備えて、市販用のクラブはすでに在庫はなくなっているものの、金谷のために数セットをバックアップ用にキープしてあるそうです。

ちなみにイーグルを奪った17番パー5で220ヤードから2オンさせて3番ハイブリッドは「個体」としても2019年から使い続けているモノ。破損等の事態は起きてほしくないですが、メーカー側はしっかりバックアップ体制を整えています。

ハイブリッドは2019年から使い続ける。(撮影/森伊知郎)

「通過点」だと思っていた、賞金王

金谷は「ルーキー(2020年10月にプロ転向)の頃は、賞金王は『通過点』だと思っていました」と振り返ります。
それが去年、中島啓太との争いに敗れて重みを感じることに。今年も最後まで争った平田に対して「素晴らしいプレーでツアーを引っ張ってくれて、ツアーのレベルも上がったと思うので彼に感謝です」とリスペクトする言葉を送りました。
敗れたライバルへの気遣いと長年使う“相棒”への絶対的な信頼感。しっかりしたサポート体制が持ち合わせているのは、まさに「王者」の風格でした。

(取材・文/森伊知郎)

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