バッグに書かれた謎のマークの意味を聞いてみると
最終日を68で回り、中島啓太を逆転して優勝したノリス。ホールアウト後にキャディーバッグを覗いてクラブチェックをさせてもらっていたところ、キャディバッグに小さなマークらしきものがあることに気づきました。
幅は1センチちょっと。最初は葉っぱでも付いているのかと思いましたが、よく見るとマジックで書いてあります。
「なんじゃ、こりゃ?」と思いましたが、改めて見てみると無限のマーク(∞)のようです。
そこでノリスに聞いたところ「そう、あれはインフィニティ(無限)のマーク。ネバーギブアップ、の意味を込めてVISA太平洋の前に自分で書いた」と説明してくれました。
最終日の2日後は、ゴルフを教えてくれた亡父の誕生日
日本で3〜4試合出ると、一度南アフリカに帰国する、というのがノリスのパターンです。「三井住友VISA太平洋マスターズ」からの今年最後の連戦の締めは5年ぶりに出る「日本シリーズ」でした。
最終日2日後の3日は、5年前に亡くなったお父さんの誕生日。ゴルフを教えてくれて「我慢強く育ててくれて、ありがとう」と今も感謝する父に捧げるために、どうしても勝ちたい、という気持ちで臨んでいました。
この4連戦は「VISA太平洋」で4位。翌週の「ダンロップフェニックス」は2位となり、数字の上では逆転賞金王の可能性もありました。
「カシオワールド」で50位となり、賞金王の可能性はなくなりましたが、まさにネバーギブアップの精神で掴んだ最終戦の勝利。天国のお父さんにいい報告をすることができました。
まさに「ネバ―ギブアップ」のゴルフ
「日本シリーズ」4日間のスタッツを見ると、パーオン率は70.833%で4位なのが、パーキープ率は90.278%で2位。つまり、72ホールのうち21ホールでパーオンを逃したものの、ボギー以上は7回しかないということ。
単純計算でいうと、パーオンできなかったホールの3分の2は寄せワンなどでしのいだことになります。
まさに∞マークに込められたネバーギブアップのマインドでプレーした結果でしょう。
グローブにも書き、ショットの度に思い出す
キャディを務めた弟のカイルさんいわく、「∞マークはグローブの親指の付け根あたりにも書き、ショットの際に常に目に入るようにして気持ちを忘れないようにしている」のだそうです。
これは私たちアマチュアも、ショットの度に何か気をつけたいことなどがあればグローブに書いておけばうっかり忘れる防止になるので参考にできますね。
日本はスペシャル。好きな食べ物は「焼肉食べ放題」
「日本シリーズ」での勝利で、今シーズンの賞金ランキングは3位となりました。2018、19年には2位になった実績もあり「来シーズン以降も日本で戦う。賞金王を狙う」と宣言しました。
「人が優しい。食事が美味しい。移動が楽。ゴルフコースは素晴らしい。日本は自分にとってスペシャルな場所」と語り、188センチ、100キロの巨漢らしく好きな食べ物は
タベホウダイ、ヤキニク(食べ放題の焼肉)」と言って笑いを取るナイスガイは、来シーズンの賞金王の大本命となるかもしれません。
(取材・文/森伊知郎)




