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「最新モデル=最高モデル」? みんなにとっての良いゴルフクラブについて考てみた

ゴルフライターT島が切り込む!フィッティングショップだから分かるゴルフギア最新事情/第171回

2024/12/13 ゴルフサプリ編集部 T島

すべてのゴルファーにとって最高のゴルフクラブなんてあるの!? ニューモデルの発売が近づいてくると、いつもその疑問にぶつかってしまうゴルフライターT島。最新のゴルフクラブは、誰にとっても最高なのか? 大蔵ゴルフスタジオのフィッター金子氏と語り合います。

本当に人気のあるゴルフクラブはマークダウンしない?

T島 キャロウェイ、テーラーメイドが今年1月に発売したクラブが定価改正(マークダウン)されはじめましたね。
金子 なんだかちょっと時期が早かったですよね。でも、最近はマークダウンしないメーカーもありますね。今年だったらダンロップのスリクソンZX MkⅡ5/7アイアンですかね。
T島 ずっと売れ続けるとマークダウンしなくてもいいわけですよ。在庫なくなるまで売ればいい。そして、美しくフェードアウトさせる。
金子 ゼクシオの場合は新製品が出る前にマークダウンするんですけど、それを待っているゴルファーがけっこういますよね。
T島 そうだね。特にアイアンなんかすごい売れちゃうよね。でも近年はマークダウンに流れる在庫が劇的に少なくなっているそうだよ。以前はマークダウンに合わせて増産してんじゃないか? って思っちゃうぐらい在庫ありましたけど。
金子 毎年モデルチェンジするメーカーは、やっぱりマークダウンが出ちゃいますよね。アパレル的な冬物大バーゲン、春のセールみたいな売り方ですよね。
T島 ここで本題です。ズバリ! 毎年モデルチェンジしない地クラブは、メジャーメーカーに比べて性能が劣るのか? という素朴な疑問について語り合ってみよう!
金子 おお!? なんかデリケートそうなテーマですが、大丈夫ですか?
T島 T島のライター生命が終わるかもしれない。でも、そもそも俺のことなんか誰も知らんし、何も始まってないから終わりようがない!
金子 ちょっと無責任なこと言わないでくださよ、T島さーん。

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モデルチェンジまでの間隔が長いメーカーのクラブは性能が劣るなんてことある?

T島 はい。真面目に話しましょう。大蔵ゴルフスタジオは毎年の年末に、その年に人気だったモデルをYoutubeで発表しているよね? 全部、最新モデルだっけ?
金子 もちろん最新モデルもありますけど、全てではありませんね。
T島 最新モデルじゃないドライバーって、マークダウンしてお安くなっているの?
金子 なっていません。人気があるからロングセラーになるし、お値段は変わりません。
T島 飛ばない! どうなっているんだ! とかクレームはありますか?
金子 ありませんよ! ロングセラーのモデルって、やっぱり光るポイントがあるんです。尖ってる部分があって最新モデルにも負けていなかったりする。
T島 誤解のないように言っておきます。最新モデルは最善です。最新的テクノロジーが満載されて飛ぶ要素が溢れています。
金子 そうですね。確かに最新テクノロジーには惹かれますし、なんらかの進化的メリットをもたらしてくれるでしょう。
T島 でも、モデルチェンジすると「前のモデルで謳っていたテクノロジーどこいったのかな?」とか「これは特に新しいテクノロジーではないような…」みたいなことってありますよね。なぜならそのテクノロジーで得られる効果には限界があるから。
金子 ルールによる規制もありますからね。
T島 ルールのギリギリと言っていたのに、翌年にはさらにギリギリを追求していて「限界どこいった!?」って思っちゃうことありませんか!
T島 とか言って、毎年最新モデルを買っているT島さん(笑)
T島 毎度毎度、劇的に進化って謳われたら、疑問を呈したくもなるでしょ! 

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“慣れと信頼”に勝る進化があるのかを見極めてほしい

金子 で、何が言いたのですか?(笑)
T島 地クラブメーカーは、モデルチェンジの際に前モデルのベースの性能はキープしていて、ターゲットに対してしっかり向き合っていると感じる。
金子 地クラブメーカーは、幅広いゴルファーではなく、ターゲットを絞り込んで開発をしているモデルが主だから、ロングセラーになりやすいんですよ。でも、大手メーカーもターゲット別に複数のヘッドをラインナップしてるじゃないですか。
T島 うー、全ゴルファーが飛ばせるって誤解させるようなマーケティングはいかがなものか!と思うんですよ!
金子 まあ、商売だから。販売戦略というやつですよ。
T島 そういったことに対して、クラブフィッターである金子氏は思うところはないのですか。
金子 我々のようなフィッティングスタジオでは、一人のゴルファーに対して一番飛ばせるドライバーを提案して組むのが仕事です。そこで、やりやすいのが地クラブメーカーさんのパーツであることは間違いないですね。
T島 ロフト角やフェース角、ヘッドの重さ、重心位置の調整幅などなど、より微細に指定してヘッドをオーダーしたりもするんでしょ?
金子 そうですね。フィッティングしてデータを収集・分析して、その人にピッタリなヘッドパーツをオーダーすることもあります。
T島 だから、地クラブのほうがすごい! フィッティングスタジオこそ至上! と言いたいわけではないのです。最新モデルが新しい技術や素材で進化しているのは間違いないです。でも、もしも本当に爆発的に進化しているなら、ツアープロはこぞって最新モデルを使うでしょう? でも、意外とそうではなかったりする。その点に注目してほしいのです。その進化が全ゴルファーにとっての進化なのかを。まあ、ツアープロの場合はシビアな世界なわけだから、使い続けてきた”慣れ”と信頼のほうが、“進化”に勝ると感じてしまうことがあるのは仕方ないのですけど。
金子 ちなみに、フィッティングスタジオでは、そういった“慣れたゴルフクラブ”を作れるのが強みです!
T島 というわけで、最新モデルがイコール、自分にとっての最高の進化であるかは時と場合による。ということを言いたかったのでした。
金子 そんなことを言いながら、2025年も最新技術満載のニューモデルを買ってしまうT島さんでした。
T島 最新モデルも大好きなんだよ!!

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T島氏のプロフィール
ゴルフ関連のライター、動画撮影編集、ブロガー、フォトグラファー、YouTuber的な(笑)、いろいろやってます。ゴルフ、クルマ、カメラ、音楽、映画、ガジェット、が好きです。以前は、店舗の運営、出店、立て直しを25年やってましたが、何故かこんな仕事をしています。

大蔵ゴルフスタジオ

上記動画はT島氏が特派員ブログを勤めている東京都世田谷にあります大蔵ゴルフスタジオの説明。大蔵ゴルフスタジオ世田谷のクラブフィッティングの流れを説明しています。

取材協力/大蔵ゴルフスタジオ世田谷
住所:〒156-0053 東京都世田谷区桜3-24-1 オークラランドゴルフ練習場内
営業時間:11:00〜19:00
定休日:毎週月曜日
TEL:03-6413-9272
https://www.ogs-p.jp/



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