アマチュアにとって難しいホールはパー3って本当!? ラウンド前日から距離くらいは調べておくべき理由とは?
石井良介のゴルフ・すべらない話:第55回
アマチュアゴルファーにもパーが取りやすいホールといえば? そう聞かれたら多くのゴルファーが「パー3でしょ」と答えるはず。だが、石井良介は「パー3はすごく難しいと同時に、スコアを左右するくらい影響力のあるホールです」と言う。その理由とは?
パー3でスコアを崩しているときはショットの調子がかなり悪いということ
パー3はいろいろな意味で鍵を握っているホールです。アマチュアゴルファーの多くはやさしいと考えていると思いますが、実は逆ですごく難しい。池に入ったら即ボギー、というように、簡単にボギーやダボになってしまうからです。リカバリーできるチャンスがたくさんあるパー5に比べるとはるかに難しく、その日のスコアを左右するくらい影響力のあるホールだと僕は考えています。
ですから、準備はできるかぎり入念にする。ラウンド前にはパー3の距離を調べたりしますし、長いパー3があるゴルフ場なら、距離に合わせて普段使っているアイアンを抜いてユーティリティに入れ替えるなどの対策をとります。スタート前の練習でパー3の距離を打っておくこともよくあります。
パー3の出来不出来は、その日の調子のバロメーターにもなります。ワンオンできている日はショットの調子がいいわけで、当然パー3以外のホールのスコアもいいことが多いはずです。
逆にパー3でスコアを崩している時はショットの調子がかなり悪い。なぜならパー3は自分の好きな場所からティアップして打てる。にもかかわらず狙ったところに打てていないのですから明らかに調子はよろしくない。それでも寄せワンでパーが取れていれば、アプローチで何とか凌げていることもわかります。
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ラウンド後も4つのパー3の合計スコアはよくチェックします。たとえスコアが70台でも、パー3でボギーを打っていると、その日のゴルフがツラかったことがよくわかります。前述したように、失敗すると取り返すことができませんから、一つのミスですぐにスコアが崩れるんです。特に距離の長いパー3は大叩きになりやすい。その意味でもパー3をどう克服するかは大きなポイントになるのです。
その点、パー5はティショットでチョロしても、そこから4打でパーが取れるのでスコアを崩さずにいける可能性が残ります。言うまでもなく、同じパー5でも長いホールと短いホールがあります。アマチュアの方は短いとチャンスホール的な感じで、頑張って飛ばせば2オンを狙えるとか、グリーン周りまで行けると考えがちですが、そうは問屋が卸しません。一般的に短いパー5はグリーン周りにワナが張り巡らされていることが多いからです。反対に距離の長いパー5はハザードなどが少ないホールが多いと思います。
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パー5では、距離が長いことに対して気持ちの面で負けると大叩きしやすくなるので、距離という数字に負けない思考法と戦術が必要です。例えば600ヤードのパー5をボギーで上がる前提なら、単純計算で150ヤードを4回打てばグリーンには届きます。逆に言うと、そんな状況でティショットを220~230ヤード打ったとしてもショットのマージンはほとんどありません。距離が長いからとティショットで飛ばすことばかりに頭がいくからミスになるわけで、コンスタントにある程度距離を打てれば飛ばさなくても乗る、という発想をアマチュアの方はもっとするべきだと思います。
僕がまだ学生だった頃、日本ツアー選手権を観に行ったのですが、そこで600ヤード近く距離があり、しかも狭いパー5がありました。そのホールで、あるプロがティショットを林の中に打ち込んだのですが、同組の別のプロは3番アイアンを3回続けて使ってグリーンに乗せてパーをセーブしたんです。「こんな攻め方もあるのか、すごいな」と思いました。当時の僕は長いホールはティショットで距離を稼ぐことしか頭になかったのです。
もちろん3打目を3番で乗せられるがゆえの選択肢だったのかもしれませんが、仮に180ヤードを3回打っても4打目は100ヤードを切りますから、乗せて2パットでボギーは取れるでしょうし、うまくいけば寄せワンで上がれる可能性もあるわけです。要は一打で飛ばすんじゃなく、何打で乗せたいのかが大事。それによってワンショットで何ヤード打つかをマネジメントする。これができてくるとパー5はどんどんチャンスホールになってくると思います。(来週につづく)
石井良介
いしい・りょうすけ。1981年生まれ。『令和の試打職人』として各種メディアに引っ張りだこの人気解説者。PGAティーチングプロA級。You tube「試打ラボしだるTV」が人気。早くからトラックマンを活用したレッスンを開始。高い経験値と分析力で正しいスイング、正しいギアへと導く指導と的確な試打インプレッションに定評がある。
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