大慣性モーメントドライバーで飛んでるのはプロだけ? でも「曲がらない=飛ぶ」じゃないの?
鹿又芳典の“推しクラブ” こぼれ話 第48回
「大慣性モーメント(MOI)のドライバーで飛ばしているのは、そういうクラブでたくさんテストができたり、合う打ち方をじっくり練習できるプロだけ。実のところ、アマチュアはそんなに飛んでないんじゃないの?」という声が、ギョーカイの間にも残っている。カリスマフィッターの鹿又さんは、そんな疑問にきっぱりと答えた。
ヘッドが進化したからこそ、古い固定観念は外すべき
そういうことを言っているギョーカイの人がいるということですが、実際にどうなのか? まったくそんなことはありません。
まず、MOIが大きくなったことで「球が曲がりにくい」ということが圧倒的に起こっているのですから。とくにキャリアが長いゴルファーは実感していると思いますが、昔に比べて曲がる人たちがビックリするくらい減っています。ジュニアゴルファーが台頭したり普通にドライバーを飛ばせたりするのも「MOIが大きくなってる」ことと「クラブ重量が軽くなってる」ことの2つがセットで起こっているからに他なりません。
「大MOIのドライバーが飛んでるのはプロだけ」と言ってる人は、MOIが大きくなったヘッドを、昔からの自分が好きなスペックで使っていたりして、振りにくく感じているだけ。ヘッドが変わっているんだから、好みのシャフトとか結果が出るシャフトも変わってくるはずなのに、そこを頑固に変えずにいるからです。新しい道具に対応することを考えたほうがいいでしょう。
ダウンスイング以降のスピード感がない? それ重心が深いからです
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