正式ルールでは、「元の位置から打ち直し」に一択

あまり見たくないし、絶対に近づきたくない白杭と赤杭。そうはいっても、全く無関係でいることはできません。大事なのは、そのエリアに入ってしまったとき、どうするか。何となく知っているという人も多いでしょうが、きちんと覚えておきましょう。

まず、OB杭ともいわれる白杭です。白杭の内側に打ち込んでしまった場合は、「打ったところに戻って1罰打で救済エリアにドロップ」の一択です。直前のストロークをしたところを基点にして1クラブレングス以内で、ホールに近づかない、基点と同じコースエリア(ティーイングエリアならティーイングエリア)にドロップするしかありません。

皆さんがよくやっているように、直前にストロークしたのがティーイングエリアなら、ティーイングエリア内の好きな位置にティーアップすることができます。また、パッティンググリーン上でストロークした球がOBゾーンまで転がってしまった場合は、元の箇所にリプレースして再開します。いずれも1打罰。ティーショットがOBだったら、打ち直しは3打目ということになります。

なお、ローカルルールとして、コースによってはティーショットがOBになった場合のために特設ティーを設けている場合も。一般的には「前進4打」と呼ばれていますが、これが設けられている場合は、特設ティーから4打目として打ち直すことが推奨されています。

また、これもローカルルールになりますが、進行を早めるために、白杭を横切った地点を基点に、その基点よりもホールに近づかないフェアウェイの地点から2クラブレングスの範囲でドロップして打てるという救済処置もあります。この場合は2打罰になります。ティーショットを白杭内に入れてしまった場合は、4打目になります。

4つの選択肢から選べる赤杭。どれが得か瞬時に判断しよう

一方、赤杭(池やクリークだけでなく、ブッシュや崖、岩場、密集した森などボールが探すのが困難であり、もし見つかったとしてもプレーを続けることができないエリア)の場合、救済処置は4つあります。

1つ目は、そのまま打つ。これは無罰です。例え水の中でも打てるなら打ってもいいよ、というもので、以前は禁止されていたソール(クラブを地面につける行為)もOKです。

2つ目は、直前のストロークを行った場所から、1打罰でストロークを行う方法。ティーショットの場合は、ティーイングエリア内からのプレーとなりティーアップもできます。ジェネラルエリア、ペナルティーエリア、バンカーの場合は、直前のストローク場所を基点とし、1クラブレングス以内にドロップしてプレーをします。これはOBと同じですね。

3つ目は、ボールがペナルティーエリアを横切った地点とホールを結んだ後方線上のペナルティーエリア外にドロップする方法。これに関しては、2023年から救済方法が変わり、後方線上にドロップして、ボールが落ちたところから1クラブレングス以内なら、ボールがドロップ地点よりも前に転がってもOKになりました。なお、後方線上には距離の制限がないため、どこまで下がっても大丈夫ですが、ドロップしたボールが最初に触れた地点と同じエリアに止まらなかった場合(例えばジェネラルエリアにドロップしたボールがバンカーに入ってしまった場合)は、再ドロップが必要です。
この処置に関しても1打罰なので、1打目を池に入れた場合は、次のショットは3打目になります。

4つ目は、ペナルティーエリアを横切ったところからホールに近づかない2クラブレングス以内の箇所にドロップできるというもの。例えば、コースの左サイドに池があり、フックしたボールが池に入った場合、ペナルティーエリアを横切ったところから2クラブレングス以内にドロップできます。ただしこの場合も、ドロップしたボールがフェアウェイに落ちたあとバンカーに転がった場合は、再ドロップが必要です。これも1打罰です。

少し長くなりましたが、冒頭にいったように、白杭、赤杭は避けて通れないエリア。しっかり覚えておいて、速やかに処置ができるようにしておきましょう。

真鍋雅彦
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。
1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。

ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。