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いつもより30分早い到着でやっておきたいアプローチ練習! 厳冬のカチカチグリーンは低く打ち出す寄せ球が吉

石井良介のゴルフ・すべらない話:第58回

2025/01/08 ゴルフサプリ編集部

冬は30分前の到着でアプローチ練習をやっておこう! カチカチグリーンは低く打ち出す寄せ球が吉

冬は飛距離が落ちるし、グリーンは硬いし、いつもとなんだか違う。でも、いつもより30分早くゴルフ場に到着しておいて、ストレッチをちょっとしっかりめにやっておいたり、グリーンの硬さを確認しておくだけでも結果は大きく変わると石井良介は言う。寒い冬のラウンド前にやっておくと良いことを教えてもらった。

ストレッチや体操で筋温を上げ、体をポカポカにしてから練習をスタート

今回はスタート前の練習について。言うまでもなくラウンド前の練習はウォーミングアップ。量は不要なので質だけ求めます。ただし、今の季節は寒くて体が動かないので、始める前にストレッチや体操、例えばクラブを背負って体を捻ったり、アイアンを数本持ってゆっくり動くなど、大きな筋肉を使って軽く体を動かして筋温を上げ、体をポカポカさせてからスタートしてください。

また、冬は厚着をしているせいもあってボールが飛びません。「最近飛ばないんですよ~」と深刻な顔で言うお客さんも多く「それ、寒いからですよ」と答えると「え、そうなんですか!?」とびっくりする方もいます。夏と同じくらい飛ぶと思っている方も多いので、そこはちゃんと理解しておきましょう。

ショットの練習はハーフスイングで軽くウォーミングアップしたら、1クラブ2~3発でもいいので、ボールが飛び出す方向や飛距離をチェックします。人によって程度の差はありますが、打ち出し方向や球の上がり方は日によって変わるので、しっかり確認しておいてください。アドレスのチェックも必須事項。経験豊富でうまいゴルファーほど、目標に対して真っすぐ向けているかを入念に確認してからスタートします。自分では真っすぐ立っていると思っていても、いざコースに出るとズレることがわかっているのです。

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アプローチ練習場があれば、アプローチも少しやっておきたいですね。事前にあることがわかっていれば、アプローチ練習をする時間も込みで早めにコース入りしたいところです。地面が硬いこの時期はボールが止まりづらく、どう打ってもコロコロ転がるアプローチになりやすい。スピンをかけたり高い球を打っても地面に弾かれて効果がないので、僕は普段なら56度や60度のウェッジを使うところでも54度や52度で低い球で打ち出して転がりを多めに計算して寄せることが多いです。

逆に夏場で芝生が青々していたらラフにボールを置き、どれくらいの抵抗があるかを確認した方がいいですね。もちろん、季節を問わず、基本は花道からの打つことです。バンカーもあればやりたいですが、どの練習もあくまでウォーミングアップですから当日の感覚とコースの状態を何となくつかむことが最優先。ゴルフ場に自分を馴らすということです。

パットですが、僕はまずグリーンの端から端まで打ちます。グリーンに入ったところにボールを置き、一番長い距離に向かってポーンと打って、狙ったところに打てたらタッチが合っていると判断します。グリーンから出たら自分が思っているより速く、届かなければ重いということです。距離にすると30ヤード前後、そこで全体の速さをつかみます。

短いパットについては3~5歩の距離をしっかりやります。入れごろ外しごろ、というか勝負をかけたいパットになることが多いからです。この場合、打ったボールがカップに到達するまで何秒かかるか数えます。2秒か3秒とか、時間で速さを読むわけです。秒数をカウントするとボールの速さのイメージがつかみやすくなります。距離感の正体はスピード感ですから、転がる速さを頭の中でイメージして、そこにストロークを合わせるのが僕はいいと思います。擬音も使います。パットもアプローチも「ポンッ!」だとしっかり打つ感じ。「トロトロ」なら、そーっと打ち出す感じがあるので、そういった擬音を状況にあてはめてみる。これもおすすめです。

石井良介

石井良介
いしい・りょうすけ。1981年生まれ。『令和の試打職人』として各種メディアに引っ張りだこの人気解説者。PGAティーチングプロA級。You tube「試打ラボしだるTV」が人気。早くからトラックマンを活用したレッスンを開始。高い経験値と分析力で正しいスイング、正しいギアへと導く指導と的確な試打インプレッションに定評がある。

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