試打と使用プロのスイングをもとにクラブの特性を紹介

2024シーズンの優勝者は、男子15人、女子19人で合計34人だったが、同じモデルの使用者がいるので、優勝ドライバーは20モデル。その中から、2023年以前に発表・発売されたモデルをピックアップ。それぞれのモデルを誰が使用しているのかに加え、試打企画でお馴染みの高橋良明プロが試打結果と使用しているプロのスイングの傾向から、どんなゴルファーにマッチするのかを紹介する。 “優勝”で実力が証明されているドライバーなのだから、その魅力をあらためて確認したい。

タイトリスト TSR4【2勝/使用選手:幡地隆寛】叩いて飛ばすためのコンパクトヘッド

球のつかまりとスピン量はかなり控えめ。また、430㎤のコンパクトヘッドで、積極的にフェースローテーションを使うスイングにマッチするモデルです。ドライビングディスタンスがツアー4位の幡地プロのパワーを受け止めながら、ボールコントロール性を発揮するハードヒッター向けのモデルです。

キャロウェイ ローグST MAX LS【1勝/使用選手:木下陵介】ヘッドの操作性と適度なやさしさ

ニュートラルな球のつかまりと弾道の高さ、適度な低スピン、高いヘッドコントロール性が特徴です。2024シーズンは股関節を痛めているため、球筋をフェードに変えたという木下プロが賞金王争いに加われているのは、クラブの操作性と適度なやさしさが貢献していると思います。フェードで飛ばせるモデルです。

ブリヂストン B2 HT【1勝/使用選手:阿部未悠】オートマチックに球がつかまって上がる

球のつかまりと上がりやすさが抜群で、オートマチックにハイドローが打てるクラブです。やさしさに加えて高初速と低スピンも得られるので飛距離も出ます。大きなスイングアークでナチュラルに振り切って、球を“つかまえる”“上げる”動きはクラブに任せることで、安定したショットが得られます。

ピン G410 Plus【2勝/使用選手:金谷拓実】今となっては操作性の高さを感じる

2019年の発売当時は慣性モーメントが大きく、球のつかまりやすさと上がりやすさを備えた“超オートマチック”という印象でした。でも、今現在の最新モデルと比べるとヘッドの操作しやすさとやさしさを兼ね備えた振り心地に感じます。飛距離は最新モデルに譲りますが、狙ったところに打ちやすいモデルです。

ヤマハ RMX 116【1勝/使用選手:今平周吾】操作性抜群のコンパクトヘッド

445㎤のコンパクトサイズと、今では珍しいディープフェース&ディープバックのヘッド形状です。スイートエリアは狭く、スピンもかかりやすくなっていますが、その分ヘッドの操作性とスピンコントロール性能は抜群です。上下左右に思った通りの弾道を打てる、ピンポイントでターゲットを狙えるクラブです。

テーラーメイド SIMグローレ【3勝/使用選手:川﨑春花】低スピンで曲がりにくい

カーボンコンポジットで、自然と低スピンの強い球が出ます。飛距離が出やすいだけではなく、サイドスピンも減るので曲がりも減ります。球のつかまりはニュートラルですが、ヘッド重量が軽いので、パワーが無くても振りやすく、振り遅れずにストレートボールが打ちやすいモデルです。

ブリヂストン B2(2021)【1勝/使用選手:佐藤心結】球の高さとつかまりをクラブで補完

ブリヂストンのB2(2021モデル)は、球の上がりやすさとつかまりに優れるやさしいモデルです。一般的にはスライサー向けの特性ですが、球を上から潰すようにロフトが立ってインパクトする佐藤プロのスイングとの相性がよく、球の高さとつかまりをクラブが補ってナイスショットを生んでいます。

試打解説:高橋良明
1983年生まれ、41歳、東京都出身。2013年プロ入会。ツアーにチャレンジする傍ら、多くのゴルフメディアでクラブの試打を行って来たベテランテスター。現在はアマチュアのレッスンを行っている。サザンヤードCC所属。