景色が見えるほうが上座? ゴルフ場のレストランでゲストに座らせるべき位置はどこ?
知らないと恥をかくことも。ゴルフ場のレストランでの接待マナー
年始のご挨拶がてら、先輩や取引先とゴルフに行くという人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、ゴルフ場のレストランの「上座・下座」についての基礎知識を紹介しましょう。一般常識とは少し違うゴルフ場での上座と下座。覚えておけば、アナタの株がさらに上がりますよ。
ゴルフ場のレストランではコースが見える席が上座
取引先の方たちを招いての食事の場合、必ず「上座」「下座」を守らなければなりませんが、ゴルフ場のレストランでも、“決まり”のようなものはあります。そしてこの決まりが、通常の場合とは少し異なる点があるのでしっかり覚えておく必要があります。
まずは大事な席次について。一般的な接待では入口から遠い方(奥)が上座となります。接待の席では、「どうぞ、奥へ」という言葉をよく使いますよね。まさにあれが接待の基本となります。
しかし、ゴルフ場のレストランではこれが当てはまりません。ゴルフ場のレストランは、窓が広めでガラス張りになっているところが多いのですが、単純に入口から遠い方ではなく、最もゴルフコースがよく見える席が上座となります。
分かりやすいのが、景色が良く見えるようにテーブルを45度傾けてセットしてある場合。このときは窓から遠い方、つまりコースが見渡せる2席が上座になります。窓際ではなく、中央にテーブルがある場合も、コースが見渡せる方が上座で、窓を背にする席が下座になります。
また、窓に対して垂直にテーブルが置かれている場合は、通常と同じように奥が上座になります。つまり、窓側の2つが上座(細かく分けるなら入口から遠い方が1番で、入口側が2番)、厨房側が下座になります。
ただし、気をつけておきたいのは、ゲストにこの常識を知らない人がいる可能性があるということ。一般的な常識では、「奥(窓側)の方が上座」になるので、45度に傾いたテーブルの場合でも、「なんで私が入口側に座らされるのだ」とカチンとくる人がいるかもしれません。そういう場合を想定して、上座を勧める場合も、「コースが見渡せるこちらの席にお座りになりませんか?」といったようにひと声添えたほうがいいでしょう。
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早めにレストランに入り、できれば席への誘導も
さらに万全を期すなら、ゲストより早くレストランに着いておくことも大事です。ゴルフ場のレストランの場合、自分でテーブルを選べるところが多いので、空いているテーブルの中で最もいい場所を選び、あらかじめどこに座ってもらうかを決めておくといいでしょう。
また、自分は入口が見えるところに座っておいて、ゲストが入ってきたら手を振るなどの合図をしましょう。入口から見えにくいところにテーブルがある場合は、レストランの人に「ここで食事をしますから」と告げておいて、入口近辺まで迎えにいくという配慮も必要です。
万が一、何らかの事情でゲストより到着が遅れた場合は、「お待たせしました」といったお詫びの言葉を。また、そのときゲストが“下座”に座っていた場合は、先ほどもいったように「こちらの方が、見晴らしがいいですよ」といったさりげない言葉で上座を勧めるようにしましょう。
たとえ接待ゴルフではなくても、相手に、「気の利く人だな」と思われるのは必ずプラスになるはず。少し面倒だと思うかもしれませんが、ゴルフレストランの接待の基本だけは頭に入れておくようにしましょう。
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真鍋雅彦
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。
1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。