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限界突破のスピン! 『B-Limited BITING SPIN フルミルド』は“特別”なウェッジだ!

ブリヂストン『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』をロマン派ゴルフ作家が検証する!

2025/01/13 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典

B-Limited BITING SPIN フルミルド

ブリヂストンスポーツは『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』を2025年1月17日発売。『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』は、自動車レースのエンジンメーカー・MUGENとのコラボウェッジの最新版で、カスタムのみの扱いになる。(直営店、試打会のみの限定販売)

無限 - MUGEN の技術を詰め込んだ遊び心を感じさせるウェッジ!

自動車レースのエンジンメーカーとして有名な無限の研磨技術を導入して作った『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』は、元々はツアープロだけの特別なものだったが、2015年1月17日(発売)からは一般のゴルファーも手にすることができるようになった。

『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』のコピーは“ツアープロが認めたスピン性能を誇るフルミルドウエッジ。”だ。

『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』で注目するのは、溝とフェースのミルド加工だ。無限のミクロンレベルの精密な加工技術を使用した「フルミルド加工」は、フェース、ソール、バックフェース全てを削り出すことで精度を追求したという。
それを知った上で、『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』を見ると、お見事なのだ。つるつるではなく、強いて粗めに見えるところにはシビれた。

フェースは「BITING SPIN HYBRID MILLING」という超精密加工とピコ秒レーザー(一兆分の一秒のパルスで高精度加工が可能)によって、スピン性能が高まった。

『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』は、シャフトは「ダイナミック ゴールド HT」か、「N.S.PRO MODUS3 TOUR 120/105」と選べるが、ロフトは52度、58度のみ。
58度にはフルフェースのヘッドもある。

当然だが、スピン性能に注目して、『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』の試打ラウンドに突入した。

試打した日は、気温-6℃〜7℃で、快晴、微風。
ボールは打ち慣れていてクラブだけの影響に集中出来る『TOUR B X』を使用した。

MUGEN,無限,ウェッジ

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『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』を使用してラウンドし、わかったことを挙げる。

打音打感/音量はやや控え目、濡れた鞭系で低音強調した独特の音質。打ち応えはしっかり感あり、手応えは超敏感で面白い。

弾道スピン/高弾道。高低の打ち分けに敏感。開いても閉じても使える。スピンは強烈でかかりすぎるほど。

飛距離/ロフトより少し飛ぶが、戻ることもあるので、ちょうど良い。飛ばさないテクニックに反応良し。

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『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』のスピンは強烈だった。基本はその場で止まろうとするが、50度のフルショットでグリーン中央に着弾して、スピンで戻ってグリーンから出てしまったホールもあってビックリした。

ツアーウェッジの要素もあるので、スピンにも敏感に反応すると考えて良い。ケースバイケースでスピンコントロールが可能なのが『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』である。

個人的には、見た目が素晴らしいと感心した。
バックフェースは精密な部分と、強いて無骨にしている部分があって、違いがわかるゴルファーを刺激する仕上げになっている。ソールは、削って出しのように装飾がない。それは、職人がギリギリまで削ったから、その後の仕上げはしないという雰囲気を感じさせる。

ソールは、実際に打ってみると、滑っても良し、跳ねても良し、打ち込んでも抜けるという感じで、こちらの要望にほぼ完璧に応えてくれた。これだけでも十分にツアーユースだと満足できるレベルだった。

大事な要素として特筆したいのは、アドレスビューのフェースのシェイプだ。
懐かしい20世紀に主流だった丸形の究極型を感じさせるのだ。丸顔が好きというゴルファーは多くはないかもしれないが、個人的には拍手を贈りたくなるほど良いと感じた。

色々な球種が打てるので、難しいと感じる人が多いと思う。それは間違いではない。敏感なウェッジは、それを利用する腕前があって初めて活かされるからだ。

歴代の無限コラボウェッジを全て試打してきたが、新しい『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』は、最高傑作だと確信した。
ツアーウェッジでありながら、遊び心と思えば良いが、癖としてマイナスに感じる人もいるぐらいの強烈なスピン性能。個人的には、そのバランスが本当に素晴らしいデキだと感動した。

価格は歴代で最高額の1本11万越え。その価値を認めた人だけが使うことができる夢のウェッジである。

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篠原嗣典

篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。