限界突破のスピン! 『B-Limited BITING SPIN フルミルド』は“特別”なウェッジだ!
ブリヂストン『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』をロマン派ゴルフ作家が検証する!
ブリヂストンスポーツは『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』を2025年1月17日発売。『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』は、自動車レースのエンジンメーカー・MUGENとのコラボウェッジの最新版で、カスタムのみの扱いになる。(直営店、試打会のみの限定販売)
無限 - MUGEN の技術を詰め込んだ遊び心を感じさせるウェッジ!
自動車レースのエンジンメーカーとして有名な無限の研磨技術を導入して作った『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』は、元々はツアープロだけの特別なものだったが、2015年1月17日(発売)からは一般のゴルファーも手にすることができるようになった。
『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』のコピーは“ツアープロが認めたスピン性能を誇るフルミルドウエッジ。”だ。
『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』で注目するのは、溝とフェースのミルド加工だ。無限のミクロンレベルの精密な加工技術を使用した「フルミルド加工」は、フェース、ソール、バックフェース全てを削り出すことで精度を追求したという。
それを知った上で、『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』を見ると、お見事なのだ。つるつるではなく、強いて粗めに見えるところにはシビれた。
フェースは「BITING SPIN HYBRID MILLING」という超精密加工とピコ秒レーザー(一兆分の一秒のパルスで高精度加工が可能)によって、スピン性能が高まった。
『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』は、シャフトは「ダイナミック ゴールド HT」か、「N.S.PRO MODUS3 TOUR 120/105」と選べるが、ロフトは52度、58度のみ。
58度にはフルフェースのヘッドもある。
当然だが、スピン性能に注目して、『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』の試打ラウンドに突入した。
試打した日は、気温-6℃〜7℃で、快晴、微風。
ボールは打ち慣れていてクラブだけの影響に集中出来る『TOUR B X』を使用した。
無限とBSのコラボウェッジ登場! 『B-Limited BITING SPIN フルミルド』ウエッジ新発売
ブリヂストンスポーツ株式会社は、ツアープロが求める様々な条件下においてスピン性能にこだわったウエッジ『BITING SPIN』シ...
『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』を使用してラウンドし、わかったことを挙げる。
打音打感/音量はやや控え目、濡れた鞭系で低音強調した独特の音質。打ち応えはしっかり感あり、手応えは超敏感で面白い。
弾道スピン/高弾道。高低の打ち分けに敏感。開いても閉じても使える。スピンは強烈でかかりすぎるほど。
飛距離/ロフトより少し飛ぶが、戻ることもあるので、ちょうど良い。飛ばさないテクニックに反応良し。
ブリヂストンスポーツ「BITING SPIN ウェッジ 」は激スピン! キュキュッと止めて寄せるのが楽しくなる!
ブリヂストンスポーツは『BITING SPIN ウェッジ 』を2024年9月6日に発売。ブリヂストンスポーツ『BITING SPIN ウェッジ 』を...
バックスピンでグリーン横断ができる!?
『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』のスピンは強烈だった。基本はその場で止まろうとするが、50度のフルショットでグリーン中央に着弾して、スピンで戻ってグリーンから出てしまったホールもあってビックリした。
ツアーウェッジの要素もあるので、スピンにも敏感に反応すると考えて良い。ケースバイケースでスピンコントロールが可能なのが『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』である。
個人的には、見た目が素晴らしいと感心した。
バックフェースは精密な部分と、強いて無骨にしている部分があって、違いがわかるゴルファーを刺激する仕上げになっている。ソールは、削って出しのように装飾がない。それは、職人がギリギリまで削ったから、その後の仕上げはしないという雰囲気を感じさせる。
ソールは、実際に打ってみると、滑っても良し、跳ねても良し、打ち込んでも抜けるという感じで、こちらの要望にほぼ完璧に応えてくれた。これだけでも十分にツアーユースだと満足できるレベルだった。
大事な要素として特筆したいのは、アドレスビューのフェースのシェイプだ。
懐かしい20世紀に主流だった丸形の究極型を感じさせるのだ。丸顔が好きというゴルファーは多くはないかもしれないが、個人的には拍手を贈りたくなるほど良いと感じた。
色々な球種が打てるので、難しいと感じる人が多いと思う。それは間違いではない。敏感なウェッジは、それを利用する腕前があって初めて活かされるからだ。
歴代の無限コラボウェッジを全て試打してきたが、新しい『B-Limited BITING SPIN フルミルド ウェッジ』は、最高傑作だと確信した。
ツアーウェッジでありながら、遊び心と思えば良いが、癖としてマイナスに感じる人もいるぐらいの強烈なスピン性能。個人的には、そのバランスが本当に素晴らしいデキだと感動した。
価格は歴代で最高額の1本11万越え。その価値を認めた人だけが使うことができる夢のウェッジである。
【キャロウェイ エリート ドライバー 最速試打】芯を外したほうが飛ぶんじゃない!? Ai 10X FACEの“補正力”がハンパない!
2025年1月7日(火)14時に発表されたキャロウェイの2025モデル「ELYTE(エリート)」ドライバーを最速試打レポート! さらに...
転がしやロブショットを自在に操れる! ボールを投げるイメージで体を動かしてみて!【中井学のアプローチ】
ボールを狙ったところに投げる時には、どう体を動かそうかなんて考えない。この自然な動きをアプローチに重ねると? 驚くほど...
篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。