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ドライバーの飛ばしに『右足の蹴り』はいらない! 左カカトを踏み込めば右足は自然と蹴る形になる【飛ばしてなんぼ!】

ゴルフコーチ・小池正次がわかりやすくレッスン|月1〜2回の練習で飛距離を伸ばす! VOL.19

2025/01/20 ゴルフサプリ編集部

小池正次

飛距離優先型のレッスンで定評の小池正次がレクチャーする「すぐに飛ばせるようになるコツ」シリーズ。第19回はゴルフレッスンでよくいわれる「右足の蹴り」をわかりやすく解説する。「右足を一所懸命に蹴ろうとしてミート率を低下させているゴルファーがとても多いんです」と小池。それなら右足を蹴らないほうがいいの!?

構成/三代 崇 写真/相田克己 協力/丸山ゴルフセンター

切り返しで左カカトを踏み込めば自然に右ツマ先を蹴るカタチになる

ダウンスイングで右足を蹴ろうとするとインパクトで上体が起きやすい

右足の蹴りを使ってボールを遠くに飛ばしましょう。あなたはそのように教わったことがありませんか?

実際、ダウンスイングからインパクトにかけて右足を蹴るようにすれば下半身のパワーが使えそうな感じがしますよね。でも、右足の蹴りという言葉自体がどこか曖昧で、どのように蹴ればいいかわからない方が多いことと思います。

蹴るというと大抵は右足のツマ先で踏ん張って蹴り上げるようなイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。そうするとダウンスイングで右ヒザが前に出て、インパクトでは腰が立って上体が起きてしまいやすいのです。
アドレスの前傾角度をキープできず、ボールの頭を叩いてトップかチョロ、手元が浮けばフェースが開いてボールは右にしか飛びません。

要するに右足を頑張って蹴ろうとしてもミート率の低下につながりやすいのです。

私はドラコンプロですが、インパクトで右足の親指で地面をぐっと踏みしめる感覚はありませんし、よくいわれるインパクトでジャンプするような地面反力もまったく意識していません。インパクトの瞬間に飛ぶような動きを取り入れると前傾角度が保ちにくいですし、下半身の動きが過剰になってしまいます。

私が実践していて、アマチュアの方々にもオススメなのは足踏みの要領で足を動かすことです。歩くときのような誰でもできる足の使い方がベストですし、無理なく無駄なく動かせて、下半身のパワーを効率よく発揮しやすい基本の動きが足踏みなのです。

ダウンスイングで右足を蹴ろうとすると右ヒザが前に出てしまいやすい。
ダウンスイングで右足を蹴ろうとすると右ヒザが前に出てしまいやすい。
インパクトでは腰がアドレスよりも前に出て上体が起きてしまうことになる。
インパクトでは腰がアドレスよりも前に出て上体が起きてしまうことになる。
歩くときのような両足の重心の前後移動を意識しよう。これが効率のいい下半身の動きの基本だ。
歩くときのような両足の重心の前後移動を意識しよう。これが効率のいい下半身の動きの基本だ。

足踏みの要領で「重心の前後移動」を使えば下半身の大きなパワーが生まれる

バックスイングでは体重を右足に乗せて、ダウンスイングは体重を左足に乗せていく。カラダの回転と体重移動は連動していますが、足踏みのように「重心の前後移動」も発生していることをよく理解していない方が多いようです。

アドレスの段階では体重を左右均等か、6対4くらいの割合で右足に多めに乗せて、重心を両足の土踏まずに感じておきましょう。これがニュートラルな状態です。

そしてバックスイングでは右足はカカト側に、左足はツマ先側に重心が移動します。ダウンスイングでは左足はカカト側に、右足はツマ先側に重心が移動していきます。

最初はクラブを持たないで、歩くときのように足の動きと連動して両腕を前後に振り、少しずつゴルフスイングに近づけて足踏みしながら両腕を左右に振りましょう。

両足の前後の重心移動によってカラダの回転がスムーズになり、アドレスの前傾角度もキープやすくて軸ブレが起こりにくいことも体感できます。

今度はそこに飛ばしのスパイスを盛りましょう。アドレスの姿勢から右カカトを踏み込んでテークバックをスタートし、トップからの切り返しでは左カカトを強く踏み込んでダウンスイングへと移行するのです。

そうするとダウンスイングからインパクトにかけて右足はカカト側からツマ先側へと重心が移動し、自然に右足を蹴るようなカタチとなります。

でも、実際は右足を強く蹴っているわけではなくて、左足を地面に向かって思い切り踏み込む意識でスイングしているだけです。

効率よく飛ばすためにも蹴るよりも、しっかり踏み込むイメージを持ちましょう。

バックスイングでは右足は重心がカカト側に、左足はツマ先側に移動する。
バックスイングでは右足は重心がカカト側に、左足はツマ先側に移動する。
ダウンスイング以降は左足の重心がカカト側に、右足はツマ先側に移動する。
ダウンスイング以降は左足の重心がカカト側に、右足はツマ先側に移動する。
右カカトを踏み込むタイミングでークバックすれば深い捻転が作れる。
右カカトを踏み込むタイミングでークバックすれば深い捻転が作れる。
左カカトを強く踏み込んでダウンスイングをスタートするイメージ。
左カカトを強く踏み込んでダウンスイングをスタートするイメージ。
フィニッシュで体重が左足に乗り、右足は自然に蹴れたカタチとなる。
フィニッシュで体重が左足に乗り、右足は自然に蹴れたカタチとなる。


ゴルフコーチ・小池正次がわかりやすくレッスン|月1〜2回の練習で飛距離を伸ばす!

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こいけ・しょうじ

小池正次
こいけ・しょうじ

1966年12月28日生まれ、北海道出身。JPDA(日本プロドラコン協会)ツアープロ。ドラコン公式記録は370ヤード。2020年からYouTube『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』を配信開始し、現在フォロワーは22万人を超える。関東と北海道を拠点に多くのアマチュアをレッスンしている。親切で分かりやすい指導法で人気。2024年5月、丸山ゴルフセンター(千葉県船橋市)にゴルフスタジオ『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』をオープン。

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