ゴルフ場のブラックリストに載ったら出禁処分もあり! 他のゴルフ場にも入れなくなる場合も!?
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第120回
ホワイトリスト入りしてこそ上級ゴルファーである
今回、取材で出逢った人は、自分の前の組がハーフターンで休憩せずにスルーでプレーしたので、自分たちもスルーしたいと希望したところ、予約時に申し出ていない場合は変更できないと断られたのですが、スタート周辺を観察しても、混雑していないし、スループレーは可能ではないのか、と再度お願いをしたけれど、結局、ダメだということになったそうです。諦めて、ランチ後に後半のハーフをプレーした終了直後に、いきなり、出禁を通告された、と話していました。
ワンサイドだけの話を聞いて判断は出来ませんが、お願いしているつもりが、スタッフからするとクレーマーが無理を通そうとして怖かったと感じたというのもよく耳にします。
Aさんが受けている裏メニュー的なサービスを知って、Bさんも同様のサービスの提供を望んだが、拒否されるというようなことも、ゴルフコースの理不尽の中に入るのかもしれません。
これは巷のサービス業でも、ハイレベルになればなるほど、いわゆるマニュアルではない特別が発揮されるケースがあるのと似ています。そういうときには、特別なサービスを受ける資格があるのだと、朧気に理解をして無理をしないのに、ゴルフコースは平等だと思ってしまうから悲劇が起きるのです。
こういう理不尽に苦悩する人には、「ホワイトリストに入れば良いだけのことです」とアドバイスします。
多くのサービス業には、形は色々ですが、大なり小なりホワイトリストがあるのです。このリストに名前が載っていれば、特別なサービスを受けられる対象になるのです。
一品のオマケから始まって、普通はお断りのサービスを受けてもらえたり、裏メニューなんかも代表的な特別サービスです。
最近は、客が無粋なせいで、一部の飲食店ではホワイトリスト入りの条件を掲げています。常連か、太客か、つまり、回数が多いか、お金を使うか、ということと、迷惑をかけない良い客であることが条件です。
ゴルフコースも同じです。ホワイトリストは非公開ですが、多くのコースに存在します。
世の中の飲食店と同じで、基準は回数と金遣いです。ゴルフコースの会計システムの多くは、会計時に過去10年間で何回来場しているかがわかる仕様になっているのが、その証拠です。
メンバーカードなどを利用してチェックインできる仕組みを作っているのは、そういう分析が出来るようにするためなのです。
ちょっとした油断とワガママでブラックリスト入りしてしまう世知辛い世の中ですから、みんなで楽しくゴルフをすることを心掛けて、みんなという中に、スタッフも入れるぐらいの余裕を持てばOKです。
たかがゴルフ。されどゴルフ。リスト入りするならホワイトリストを目指しましょう。
篠原嗣典。ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。
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