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寝違えたことがきっかけでフェードからドローに移行! 西郷真央は『あえて左肩を下げてアドレス』

教えて下さい! 飛ばしのヒント 進化する女子ツアーの技術! 西郷真央

2025/01/25 ゴルフトゥデイ 編集部

進化する技術SP女子

JLPGAツアーで活躍する女子プロたちから飛ばしのヒントを教えてもらうシリーズ第2弾は、西郷真央のドローボール。首痛が原因で持ち球をフェードからドローに変えたという西郷真央、ドローを打つときに気を付けているポイントについて教えてもらった。
撮影/相田克己、圓岡紀夫、Getty images
ゴルフトゥデイ本誌No.632より

アドレスで左肩を下げる動作を取り入れ、軸が傾かないように心がけています(西郷)

西郷真央

アドレスではあえて左肩を下げスイング軸を右に傾けない

2023年の途中までフェードを持ち球としていた西郷真央。ところが、シーズン中に寝違えてしまい、首に負担がかからないスイングを模索した結果、以前持ち球にしていたドローに戻すことにしたという。

「寝違いが頻繁に起き、首痛がなかなか治らなかったのが大きいですね。ドローはジュニア時代の持ち球でしたが、プロに転向後もインテンショナルに打つならフェードよりもドローのほうが打ちやすく、スムーズに移行できました」

その西郷がドローを打つ際に気をつけているのが、体の軸が右に傾き過ぎないことだ。

「正面から自分のアドレスを見た時、上半身が右に傾いていないことをチェックしていました。疲れてくると、右肩が下がり、軸が傾くからです。その結果、左への曲がりが大きくなるので、アドレスの前に左肩を下げる動作を取り入れ、軸の傾きを押さえました」

軸の傾きがなければ、スイング軌道も安定し、打ち出したい方向へボールを放つことができたという。

また、ドローを打つ場合、クラブフェースでボールをしっかりとつかまえる動きが必要となる。

「練習によってその動作を自分の中に取り入れることができました」と西郷。インパクト前からフォロースルーにかけてリストターンを行いながら、開いたフェースを閉じることで、ボールに自然なドロー回転を与えている。

2024年は米ツアーを主戦場にしていた西郷だが、部門別ランクの平均飛距離では驚異の261.26ヤードをマーク。2023年の国内ツアーでの同データ、245.81ヤードと比べると15ヤード以上の飛距離アップを実現している。この飛びがルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得への大きな足がかりとなったことは間違いないだろう。

体が右に傾くとミスが出るため、「アドレスの前に左肩を下げる動作を取り入れ軸の傾きを抑えている」という。
体が右に傾くとミスが出るため、「アドレスの前に左肩を下げる動作を取り入れ軸の傾きを抑えている」という。

フェードを打っていた頃のアドレスは右肩が下がり足幅も狭かった

右肩が下がりスタンス幅も狭い構えから、右足に体重移動をしながら捻転させて右肩を下げたままクラブを下ろしていた(上)。フェードを持ち球にしていた当時のスイングでは、フォロースルーでもそれほどリストターン
右肩が下がりスタンス幅も狭い構えから、右足に体重移動をしながら捻転させて右肩を下げたままクラブを下ろしていた(上)。フェードを持ち球にしていた当時のスイングでは、フォロースルーでもそれほどリストターンを行なわずに振り抜いていた(下)。

米ツアーで〝ルーキーオブザイヤー〟獲得!

西郷真央

西郷真央
(さいごう・まお)Mao Saigo
2001年10月8日生まれ、千葉県出身。22年には初優勝から一気に5勝を飾り一躍ツアーの中心選手に。23年にも1勝を挙げツアー通算6勝。24年からは主戦場を米ツアーに移し、見事な活躍で新人賞を獲得した。島津製作所所属。


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