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臼井麗香が飛距離を伸ばした秘訣は!?『ティアップを高くしてレベルブロー』で劇的変化

教えて下さい! 飛ばしのヒント 進化する女子ツアーの技術!臼井麗香

2025/01/27 ゴルフトゥデイ 編集部

臼井麗香

JLPGAツアーで活躍する女子プロたちから飛ばしのヒントを教えてもらうシリーズ第4弾は、2024シーズンに念願のツアー初優勝を成し遂げた臼井麗香。その背景には、飛距離アップを伴ったスイング改造の成功があった!
撮影/相田克己、圓岡紀夫、Getty images
ゴルフトゥデイ本誌No.632より

以前よりティアップを高めにしてレベルブローに打ってキャリーを稼いでいます!(臼井)

臼井麗香

緩やかな角度でヘッドを下ろすからキャリーが伸びた

20~21年に初シードを獲得した臼井麗香。2位が2回ありながら、優勝との差を感じ、その年のオフにスイング改造に取り組む。

「左右のバラツキを抑えようと思い、コンパクトなスイングにしたのです。ところが、逆に曲がるようになり、しかも、飛距離も20ヤードぐらい落ちてしまって…」。

それが原因でシード落ちすると、22年オフは飛距離を取り戻すために、再度スイングを改造。

「飛距離を取り戻そうと自分の許容範囲を超えるほど大振りになってしまい、さらに曲がってしまいました」。初心へ戻り、23年オフは3度目のスイング改造へ。

「関節が可動する範囲内でしっかり振るように変えました。小さくだけど強く振るイメージです」

同時に変えたのが、ティアップの高さだった。他の選手と比べると、今でも低いほうだが、以前は2センチ程度の高さにしていた。「低いとミート率が上がると思いますし、集中しないとミスショットにつながると思ったからです」。集中力を高めるためでもあったが、極端にティアップが低いと、当然のようにダウンブロー気味になる。

「割と強烈なダウンブローでクラブヘッドを下ろしていました。それだと球が低いので、今はティアップを少し高くして、レベルブロー気味に打っています」

2度の改造を経て望んだ24年のスイングは、確かに以前と比べると緩やかな角度でクラブを下ろしているように感じる。その分、インパクトでのロフトも大きくなり、キャリーを稼いで、総合的な飛距離は20ヤードぐらい伸びたという。

「持ち球はドローボールですが、右に曲がる心配がなくなった分、安心して振れるようになりました」

ドライバーの平均飛距離をみると、22年には228.75ヤードだった飛距離が、24年は236.85ヤードまでアップ。3度目のスイング改造でようやく成功を収めたといえる。

臼井麗香
ティアップを高くしたことでスイングが安定し、22年シーズンと比べると24年シーズンはドライバーの飛距離が平均で約8ヤードも伸びている。

ティの高さは今でも低い方だが以前は2センチ程度と極端に低かった

臼井麗香
以前はツアー選手の中でも最もティの高さが低く、インパクト軌道がダウンブローになっていて出球が低いのが悩みだった。

前傾角度を変えずに、手をインサイドから下ろしてミートしている

臼井麗香
しっかりとレベルブローでとらえられるようになったことで、持ち球のドローボールの精度があがったという。

ツアー5年目で念願の初優勝をGET!

臼井麗香

臼井麗香
(うすい・れいか)Reika Usui
1998年12月7日生まれ、栃木県出身。20ー21シーズンにて初シード獲得後、22、23年と思うような成績が残せなかったが、24年に開花。ツアー5年目で初優勝をゲットし、賞金ランクも35位に入る大躍進を遂げた。所属フリー。


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