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丸いと開きやすくて真っすぐだとフェースを合わせやすい。ウェッジの性格は3つの部位を見れば判別できる

吉本巧のゴルフギア教室 第51回

2025/01/25 ゴルフサプリ編集部

スピンがかかりやすかったり打感が良かったり、世の中には魅力的なウェッジが溢れている。だが、種類が多いだけに選ぶのが大変。見た目だけでウェッジの性格や扱いやすさはわからないものだろうか? そんなふうに頭を悩ませているゴルファーのために、プロコーチ・吉本巧に相談してみると「3つの部位を見れば、どんなウェッジかわかりますよ」とのこと。どこをどう見ればわかるのか? 解説してもらおう。

リーディングエッジの位置とシェイプでウェッジの特性は変わる

1点目はフェースの一番上の部分。アイアンでいうトップブレードにあたる部分で、ここが厚めのモデルと、フェースと同じ厚さ、もしくは先細りのモデルがあります。多いのは後者で、ヘッドの重心が低いところにあります。反対に厚めのものは重心の位置が高くなっています。

ウェッジ

重心が高い(上が厚め)ウェッジには、ダルマ落としやすくい打ち、打球が高く上がりすぎるのを防ぐ効果があります。ソールが広いこともあってウェッジは低重心が基本なのでヘッドがボールの下に入りやすいのですが、入りすぎるとタテ距離が安定しないので、これらの傾向がある人は上の部分が厚めのものを使うといいでしょう。

プロの中にはここに鉛を貼る人もいます。バックフェースのソール側に穴を穿ったウェッジもありますが、これも低重心を緩和する対策の一つです。ただ、鉛を張って重心を高くするとヘッド自体が重くなってスイングバランスが変わるので注意が必要。逆に穴を穿つとバランスが軽くなってヘッドが効きづらくなります。鉛はすぐに剥がせますが、いきなり穴を穿つのは危険なので、やるなら事前に穴があるウェッジを打ってみた方がいいですね。

ウェッジ

2点目はリーディングエッジですが、これはネックの形状、すなわちストレートネックかグースネックかで変わります。ストレートネックのウェッジはシャフトの延長線上か、それより左にリーディングエッジがあり、後者は“出っ歯”などと呼ばれます。これをAとしましょう。一方、グースネックではリーディングエッジがシャフトの延長線上より右にきます。これをBとします。

A(出っ歯)は打つ時にリーディングエッジが先行するイメージになります。クラブの動きとほぼ同時にボールをとらえる感じになるので、芝に沈んだボールでもフワッと出やすい。どちらかと言えば洋芝向きのため、外国メーカーのウェッジはほぼこのタイプです。また、インパクトでロフトが立ちづらいので距離が出づらい特性もあります。ボールがつかまりすぎたり、飛びすぎる人、フェースを開いて使いたい人はこちらがベターです。

B(グース)はリーディングエッジが遅れて入るイメージになります。インパクトでフェースが閉じやすいので、球がつかまって右に行きづらい。トゥ側とシャフトが一直線になろうとする特性があるので、球がつかまりづらくポーンと右に飛び出す人はこちらがおすすめです。インパクトでロフトが立ちやすいので飛びますが、構えづらいと感じる人もいます。昨今このタイプのウェッジは減少傾向のようですが、アイアンセットに含まれるウェッジはこのタイプが多いです。

ウェッジ

3点目はリーディングエッジの構えた時の見た目、丸みがついているか、真っすぐに近いシェイプかです。丸みがついたタイプはフェースを開いて使う場合に便利。特にバンカーショットやロブショットなど、はじめからフェースを開いて使うショットに適しています。最近のウェッジはこのタイプが多めで、ロフト角の大きいウェッジとの相性がいいと言えます。

真っすぐに近いリーディングエッジの利点はターゲットに対してスクエアに構えやすいこと。フェース面を合わせやすい作りと言えます。アイアンの流れで構えられるので、50~80ヤードのコントロールショットが打ちやすい。こちらはロフト40度前後から50度台前半のウェッジにマッチします。

例えばウェッジを2本入れるなら、丸みのあるタイプはロフトの大きいウェッジ、真っすぐ系はロフトが小さいウェッジにすると、それぞれの特性を生かし用途別に使い分けることができます。

吉本巧

吉本巧
よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・中央区日本橋浜町の「吉本巧ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。

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