歴代初! アジアのゴルファーのための「Ai 10x フェース」に期待爆発!

キャロウェイの2025年の最新作『ELYTE シリーズ』は、ドライバー、フェアウェイウッド、ハイブリッド、アイアンのフルラインアップで、ドライバーは、『ELYTE ドライバー』、『ELYTE X ドライバー』、『ELYTE LS ドライバー』、『ELYTE MAX FASY ドライバー』の4種類が発売される。
今回は特別感が強く、多くのゴルファーをカバーするポテンシャルを秘めた『ELYTE MAX FAST ドライバー』を取り上げる。

『ELYTE MAX FAST ドライバー』のコピーは“アジア人のスイングデータのみをAI設計に活用 軽量ヘッドでありながら、アジャスタブルホーゼルも初装備”で、初めて根本からアジア専用に(その多くは日本のゴルファーのデータ)作られたとわかる。

シリーズ共通のテクノロジーで最初に注目するのは、「Ai 10X フェース」だ。微細な部分までAi フェースに反映できるようになり、弾道を補正するポイント(コントロールポイント)が今までの10倍(2万5000打点)に増えたという。飛距離もアップし、ボールコントロールも良くなるはずだ。

チタン製パーツを作ることが可能な3Dプリンターを導入し、90倍の早さでプロトタイプを製作できるようになったことにも注目したい。約75回の試作を繰り返して、余裕とも言える安心感ある見た目や空気抵抗の削減まで注意を払ったヘッド形状になったという。

「サーモフォージドカーボン」という航空宇宙分野で使用されている素材をクラウンに採用して、前モデルよりも薄くて軽く、高い精度で設計通りに製造することが可能になったそうだ。重心配分の最適化、心地良い打球音が実現できたという。

『ELYTE MAX FAST ドライバー』独自のテクノロジーとしては、まずは、25万以上のアジアのゴルファーのみのデータをインプットしてAI設計して、製作されたドライバーだと言うこと。そして、ヘッド後方にドロー、ニュートラルというウェイトポートを設置したことである。約13グラムのウェイトの移動で、ドロー、大きいドローの打ち分けが可能になる。

『ELYTE MAX FAST ドライバー』は、歴史を変える可能性を感じさせるドライバーだ。
今までは、アジアのゴルファー用と言ってもシャフトと軽くして固さを調整して、ヘッドのウェイトを落とし、振りやすくするのが精一杯だったのに、今回は「Ai 10 x FACE」という根幹のテクノロジーが専用設計されているのだ。
これでこそ、チューニングの極みである。『ELYTE MAX FAST ドライバー』はワクワクさせる。

試打した日は、気温−3℃〜7℃で、快晴、微風。
ボールは打ち慣れていてクラブだけの影響に集中出来る『TOUR B X』を使用した。

平均飛距離と最長飛距離が限りなく近くなる特別な飛び!?

『ELYTE MAX FAST ドライバー』を使用してラウンドし、わかったことを挙げる。

打音打感/音量はやや大きめ、鞭系と硬質系のミックスの音で気持ちが上がる。打ち応えは軽く、手応えは鈍感だが、芯の広さはわかる。

弾道スピン/高弾道。きれいな軌跡を描くボールが出る。軽いドローをオートマチックに打てる。

飛距離/平均235ヤード。最長飛距離ホール245ヤード。ミスヒットしても距離落ちず。トップレベルに飛ぶ。

『ELYTE MAX FAST ドライバー』は、進化していることが最もわかりやすいドライバーになっている。
そして、ヘッドスピード40m/sにジャストフィットしている。

まず「AI 10X フェース」の性能が強烈過ぎて、少し戸惑った。フェースのインサートに該当する台形の部分にボールが触れていれば、ほぼ真芯にヒットしたように飛距離ロスを感じさせることなく飛ぶ。そして、さらに驚かされたのが、ほぼ曲がることなく飛んでいくことだ。
言い方が悪いと思うけれど、「AI 10X フェース」の性能は、異常だ。

試打ラウンドでは、フェードを打ったり、トゥサイド、ヒールサイドに打点をずらしたりして打ったのだが、試打をしてきて初めて平均飛距離と最長飛距離がほとんど同じ、という結果になった。

生涯で何度か、完全に自分用にチューニングしてもらったクラブを打ったことがあるが、『ELYTE MAX FAST ドライバー』を打っていて、そのときと同じような感覚になった。
まるで、自分のデータを熟知した職人が徹底してチューニングしてくれたクラブのように、ボールはミスなく飛んでいったのだ。

ただ、一つだけ気になったのは、ボールをとらえようとする挙動が少しだけ強いことだ。ボールがつかまりやすいとも言い換えられる。
とはいえ、これは好きとか、嫌いという問題で、逆にそれが好きという人のほうが過半数だと思う。要するに、右に抜けるようなミスが出ないようになっている機能が、僕には合わなかった、というだけの話だ。

『ELYTE MAX FAST ドライバー』は、主にヘッドスピード40m/s以下の日本のゴルファーにオススメすべきドライバーだ。
打ってびっくり!  だと思う。購入したら、実際のコースに練習なしで持っていくことをオススメする。衝撃が強いほど、相思相愛になる効果が高いからだ。

篠原嗣典。ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。