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7番アイアンで150ヤード。飛ばない原因はインサイドに引きすぎるテークバックにあり?【勝又優美・アマチュアの悩み解決】

JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.54

2025/01/28 ゴルフサプリ編集部

勝又優美

アイアンが思い通りの飛距離を出せない。そんな人はテークバックでヘッドが“どちら”に上がっているかをチェックしてみよう。多くの人は、腕のある使い方が原因でインサイドに引き過ぎていると言う勝又優美コーチ。どんな練習をすれば原因を取り除けるのか? 解説してもらおう。

テークバックで右前腕を捻りすぎるとフェースが開いて当たる

アマチュアの方の多くは7番アイアンで150ヤードが飛距離の目安になっているようです。今回紹介する、ゴルフ歴12年、平均スコアが90台後半のAさん(39歳)もそうで、ピンまで150ヤードで普通に打てる状況では迷わず7番を選ぶそうです。

お悩みは安定して150ヤード飛ばないこと。「オーバーすることはほぼありませんが、10ヤード以上ショートすることもあるんですよ」と首を傾げていました。7番でコンスタントに150ヤード打てるアマチュの方は少なく、Aさんにもその旨をお話ししましたが、やはり150ヤードは死守したいとのことでしたので、その前提でスイングを拝見しました。

飛ばない直接の原因はフェースがインパクトでやや開いていること。そうなる理由は2つありました。1つはグリップがウィーク気味であること、2つめはテークバックでフェースを開きながらクラブをインサイドに引くことです。これらが重なっていたために、インパクトでフェースがスクエアに戻りきらなかったのです。

勝又優美
Aさんは右がかぶったウィークグリップ。テークバックでは右前腕を右に捻りながらクラブをインサイドに引いていた。
勝又優美
テークバックでフェースが開きすぎるとインパクトでフェースがスクエアに戻りきらない。アーリーリリースですくい打ちになったりフェースが開いたまま当たる。

ウィークグリップ自体は悪くありませんが、右手がかぶっていたスタイルを少し和らげ、ご本人が違和感を感じないレベルでスクエアグリップにしていただきました。テークバックについては右前腕を右に捻りすぎていたので、まずこれを抑え、ハーフウェーバック以降で腕を捻るイメージをもっていただきました。

インパクトでフェースがスクエアに戻らなかったのは、テークバックでフェースが開きすぎていたから。ただ、そのままだとクラブが上がっていかないので腕を捻る必要があるのですが、ここは右前腕でなく右上腕を外に回す(外旋)ようにしたわけです。

勝又優美
バックスイング後半からトップにかけては右上腕が外側に回る外旋と前腕の捻りでクラブが上がる。

とはいえ、意識してやるとぎこちなくなるので、Aさんにはプリセットドリルをおすすめしました。これはテークバックで一旦動きを止め、クラブをインサイドに引きすぎていないかを確認してからボールを打つメニューで、止めた位置からスイングを再始動して打ちます。こうすると手でクラブを上げず、体と連動してスイングを始動できるので一石二鳥なんです。

勝又優美
プリセットドリル。テークバックで一旦停止してクラブの上がり方を確認し、そこからリスタートして打つ。
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かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。

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