気づかない内にアドレスは崩れている

トータルドライビングとは平均飛距離とフェアウェイキープ率をポイント換算して算出された数値で、飛んで曲がらないことの指標となる。金谷拓実は2024年シーズンで1位を獲得しており、年間を通して安定感の高さを誇る要因になった。安定したショットを繰り出すために大事にしているのがアドレスだ。

「常に同じように構えられることが大事ですね。そのために練習では器具を使って、ボールの位置や足の幅など、常に同じセットアップができるように練習しています」。 

アドレスは気づかないうちにズレてしまっていることが多いと金谷。そんな微妙な狂いを日頃から認識できるようにしておくことが、安定感の高さに繋がっている。 

また、金谷はスイングテンポも重要な要素だと言う。

「自分の中で深呼吸をして、そのときに振ったスイングが一番テンポがいいと感じています」。 試合で心拍数が上がった状態だだと打ち急ぎなどが起こりやすい。そんな状況でも、自分にとって良いテンポで振れるよう鍛錬している。

LESSON POINT

無意識にズレてしまうアドレスが最も大切

正確性の高いショットを打つには再現性の高い動きが必要になる。常に同じ動き、同じテンポで振るために金谷が心がけているのがいつも同じように構えられること。止まっているボールを打つゴルフだからこそ体の微妙なズレがミスショットに繋がってしまう。当たり前のことを当たり前のようにやることが何よりも大事だというのが金谷の流儀。簡単そうでなかなかできなことを徹底する点に金谷の強さの秘密がある。

金谷拓実
(Yogibo)TAKUMI KANAYA
1998年生まれ。広島県出身。2024年シーズンは開幕戦の東建ホームメイトカップを含む2勝・最終戦までもつれた賞金レースを制して初の賞金王を獲得した。また、年間を通して優勝を含めるとトップ10以内が11試合と安定感の高さが光った。安定感の秘訣として考えられるのがトータルドライビング1位という数値。飛んで曲がらないティショットが賞金王への後押しとなったことは間違いない。その秘訣はアドレスにある。来季はPGAツアー参戦が決定。


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