昨シーズン、日本ツアーで歴代トップだった飛距離はアメリカで通用するか

竹田の魅力はやはり昨年日本ツアーで1位だった飛距離でしょう。
シーズン平均263.19ヤードは、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の記録として残っている2017年以降でトップの数字です。
ただしこれを単純に昨年のLPGAツアーのランキングに当てはめると56位にとどまります。

アメリカでは56位相当 飛距離のアドバンテージがなくなってしまう?

データが測定されているコースが全く違うとはいえ、これでは飛距離のアドバンテージがなくなってしまう…と心配するのは早計です!
その根拠は、LPGAでプレーする日本人選手たちの、日米でのスタッツの「変化」にあります。

昨シーズンに続いてLPGAツアーに参戦する古江彩佳、西郷真央、笹生優花、渋野日向子、西村優菜と勝みなみ6選手が、日本ツアーを主戦場にした最後のシーズンとアメリカ初年度のスタッツを比べてみると興味深い傾向が現れました(畑岡奈紗は初年度から日米を掛け持ちしたので比較データがなし)

アメリカに行くと飛距離が伸びる?

6人の平均飛距離のスタッツを見ると、大まかに6%ほどLPGAツアーでの数字が伸びています。
さらにフェアウェイキープ率は平均10%ほど数字が良くなっていました。
いずれの部門も数字が下がった選手は1人もいません。
もちろん、アメリカ本格参戦にあたってオフに技術、体力両面の強化に取り組んだ結果が数字に表れているのでしょう。
選手個人のパフォーマンスが向上したのに加えて、飛距離に関しては空気が乾燥していることが多いのでボールの抵抗が減ること。
フェアウェイも日本のコースに比べると全体的に広くなるのでキープ率がアップした、ということがプラスの要因だと考えられます。

竹田の想定平均飛距離は5位相当に 最強のコルダも圧倒!!

そこで、竹田の飛距離が昨年より6%アップすると仮定すると、平均278.98ヤードになります。これは昨シーズンのLPGAツアーでの部門別ランキングに当てはめると一気に5位相当に上がります。
ちなみに昨シーズン7勝を挙げてLPGAツアーのポイント。世界ランキングとも1位で現在「女子ゴルフ界最強」といっていいネリー・コルダの平均飛距離は269.79ヤードで20位だったので、この部門では圧倒できることになります。

課題は昨シーズンの日本ツアーで59.4737%(74位)だったフェアウェイキープ率ですが、これもフェアウェイが広くなれば改善されることが期待できます。

パーオン率1位のショット力でチャンスを作る

もっともそれでもパーオン率は77.2515%でトップでした。このショット力に加えて持ち前の高い弾道でフェアウェイから打つ機会が増えれば、チャンスを作れる確率も増えてくるはずです。

開幕戦に出場するのは32人のみ(竹田は昨年「TOTO」のノンメンバーでの優勝、の資格で出場)。出られることが名誉ともいえる大会です。
日本勢は他に古江と笹生の昨年のメジャー覇者が参戦。昨年は「全米女子オープン」で9位となって存在感を見せた竹田と3人で優勝争いをしてほしいものです。

(文/森伊知郎)