「横に回す」から前傾がキープできない。寄るアプローチは肩を縦に回す!【中井学のアプローチ】
残り30ヤードから2つで上がる!ショートゲームのコツを中井学がレッスン(20)

これはショットにおいても重要なことだが、アプローチのミスが多い人の特徴として、前傾がキープできていないことが挙げられるという中井学。アプローチは体を「右から左」に回すだけのシンプルな動作だが、それゆえに勘違いに気づかないことがあるという。誰でも寄るアプローチが打てる、コツと注意点を解説してもらおう。
写真/相田克己 協力/こだまゴルフクラブ
上半身を「右→左」と回しても当たらない人は前傾を無視している
アプローチでは、ある程度ボールを飛ばすことはできますが、距離をコントロールするとなると途端に難しくなります。これはショットとアプローチを比べた場合でも同様のことが言えます。
ショットとアプローチの違いがどこにあるかといえば、体に対して手元が大きく動くかどうか。ショットでは手元が動きますが、アプローチでは手が常に体の正面にあり、短い距離を打つと時ほどそうなります。
つまり、手元を体の正面に置いて、肩やみぞおちなど、上半身を「右→左」と回せばいいだけ。クラブヘッドが腰の高さに上がるくらいの振り幅であれば誰でも打てるはずです。
こうやっても当たらない人は、おおむね上体の前傾を無視しています。前傾姿勢をとったまま、上半身を「右→左」と回すと、正面から見た時に肩がタテに回転します。前傾を無視している人は、直立して上体を回した場合と同じように動いている。すなわち肩を水平に回転させているため上体が起きてしまう。だから当たらないのです。

前傾を保って正しくストロークするには下半身を固定するといいでしょう。と言っても、ヒザをピンと伸ばしてガチガチに固めるのではなく、ヒザは緩めて軽く曲げておくこと。というのも、体を水平に回す人の多くは、ストロークに伴ってヒザが動いているから。具体的にはバックスイングで右ヒザ、フォローで左ヒザが引けているからです。

ヒザを軟らかく保ち、ストローク中に両ヒザの高さが大きく変わらないように動けば前傾をキープできて肩がタテに回転します。手元はその動きに連動するので距離コントロールがしやすくなる。結果的に、よく言われる「大きな筋肉を使って打つ」スタイルになります。

レッスン:中井学
なかい・がく/1972年4月14日生まれ、大阪府出身。2003年からプロコーチとして活動し、数多くのツアープロの初優勝に貢献。40歳を過ぎてからプロテスト合格を果たし、トーナメント出場。アマチュアレッスンにも定評があり、YouTubeの「中井学ゴルフチャンネル」では登録者約25万人の実績を持つ。

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