もうすぐ発売! 「G440」「ELYTE」「Qi35」のドライバーを全部打ったクラブフィッターが最も飛ぶと思ったのは?

2月6日にはピン「G440」シリーズ、2月7日にはキャロウェイ「エリート」シリーズとテーラーメイド「Qi35」シリーズが発売される。すでに予約が済んでいるというゴルファーも多そうだが、外ブラ御三家のニュードライバーをクラブフィッターでクラフトマンのおぐさんこと小倉勇人氏はどう評価したのか聞いた。
2025年モデルのドライバーは、3メーカー揃って正常進化!
オグさんです。ここ数年テーラーメイドとキャロウェイは新年早々にニューモデルを発表してきましたが、2025年はピンも参戦し、いわゆる外ブラ御三家のニューモデルが出揃いました。テーラーメイドがQi35、ピンがG440と、ネーミングからもわかる通り、前作のブランドイメージを色濃く残したネーミングを採用。キャロウェイだけがエリートという新ブランドを立ち上げてきました。
また、ピンは飛距離アップを全面に押し出してきてはいますが、テクノロジーや、思想は3社とも大きな方向転換はなく、正常進化といった印象です。では、G440、エリート、Qi35のドライバー各モデルを打たせてもらったので、感想を率直にまとめてみたいと思います。
“高MOI推し”を昇華させて安定感と飛距離性能が向上!
4代目のカーボンウッドとなったテーラーメイドのQi35シリーズ。前作のQi10シリーズから慣性モーメントの大きさを目玉とし、従来のアスリート向けの性能を残しながら、打点のミスに強いシリーズとしてヒットしました。新作のQi35は、軽量なカーボンフェースから生まれる余剰重量を最大限に生かし、さらなる低重心化を図り、慣性モーメントも増大。フェース面上の高初速エリアを広げ、余計なスピンを抑えた、ミスに強く安定した飛距離を持つシリーズとして進化しました。

ドライバーのラインアップは、
Qi35
Qi35 LS
Qi35 MAX
Qi35 MAX LIGHTの4モデル。
どのモデルも、芯を外した時の余計なスピンがかなり抑えられています。打点ミスへの強さも、Qi10よりも高まった印象です。Qi35 MAXは前作の芯を外すとスピン量が割と多めになる部分がかなり改善されていました。個人的に良かったのは、コアモデルと呼ばれるスタンダードポジションのQi35。ヘッド形状も丸形に変更され、見た目的にもやさしく感じ、ニュートラルなつかまりと、少々打点がズレても、安定したスピン量で再現性の高いショットが打てました。

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AIフェースがさらに大きく進化したキャロウェイはよりミスに強くなった!
キャロウェイは、様々な情報をAIに与え、その分析データによってAI自らが設計するAIスマートフェースがメインテクノロジー。エリートシリーズのドライバーのフェースは、インパクト時に弾道を調整するコントロールポイントと呼ばれる点が前作と比べ10倍に増え、さらに細かく弾道を補正してくれるように進化しました。

ドライバーのラインアップは、
エリート
エリートX
エリート♢♢♢(トリプルダイヤモンド)
エリートMAX FASTの4モデル。
シリーズを通じて感じたのは、ミスをした時の自然な反応。前作では補正機能は高いが、飛んでいく弾道が不自然というか、自身の感覚では明らかにフック系のミスがストレートに飛ぶといった違和感がありました。ですが、エリートシリーズのドライバーは、それがほとんど感じられません。しっかりとボールコントロールもでき、ミスした時に“自然な飛びで補正”をしてくれるといった印象です。個人的に良かったのは、トリプルダイヤモンド。適度なヘッドの動かしやすさと、それとリンクするボールコントロールのしやすさ。そして、ミスした時の弾道の補正の自然さがとても扱いやすく感じました。

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