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竹田麗央、LPGAツアー本格デビュー戦で8位は上出来? それとも……。

日本と同じく飛距離のアドバンテージを使って8位でフィニッシュ。(写真は2025年 ヒルトン・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオン 撮影/GettyImages)
2025年シーズンのアメリカLPGAツアー開幕戦「ヒルトン・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオン」で竹田麗央は8位だった。昨年の「TOTOジャパンクラシック」優勝でLPGAツアーのメンバー資格を得てから初の試合は上々の成績で、過去多くの選手にとっての“鬼門”をクリアした。
藍、さくら、渋野、畑岡も苦戦した“鬼門”のデビュー戦で大健闘
竹田は昨年のLPGAツアーはメジャー4試合と「TOTO」にスポット出場。その「TOTO」で優勝したことでLPGAツアーのメンバー資格を得て、今回は本格的なデビュー戦となりました。
2日(日本時間3日)の最終日は後半に4つのバーディを奪うなど6バーディ、2ボギーの68(パー72)と伸ばし、通算11アンダーの8位となりました。
優勝したキム・アリム(金阿林)とは9打差がつきましたが、メンバーとしての初戦でトップ10入りは立派な成績なのです。
実は過去にLPGAツアーに参戦した日本人選手たちの多くがメンバーになっての初戦は苦戦を強いられています。
今シーズンは史上最多の13人の日本勢が参戦します。その流れを作ったともいえる宮里藍は2006年にハワイで開催された「SBS選手権」でメンバーとしての初戦を戦い48位の成績でした。
2019年の「全英女子オープン」で優勝して一躍スターとなった渋野日向子は、ここで得た権利は行使せず2021年末の予選会を経て2022年にシンガポールでの「HSBC女子選手権」で本格デビュー。47位となっています。
2015~2019年までアメリカを主戦場にしていた横峯さくら。2017年から参戦し、LPGAツアーで通算6勝を挙げている畑岡奈紗。2011年にアメリカでプロデビューして通算2勝している野村敏京の3人 は、いずれもツアーメンバーとしての初戦は予選落ちしています。
現メンバーたちの「デビュー戦」での成績は?
今シーズンLPGAツアーでプレーする日本勢の、メンバーとしてのデビュー戦での成績は以下の通りです
古江彩佳18位
西郷真央 32位
西村優奈 予選落ち
勝みなみ 74位
吉田優利 予選落ち
笹生優花は2021年6月の「全米女子オープン」で優勝し、これで得た権利で3週間後の「全米女子プロ」からツアーメンバーとして出場。順位は21位でした。
メジャー優勝からわずか3週間後ですから調子は良かったはずです。
21位は決して悪い成績ではありませんが、4日間のうち2日がオーバーパーで、優勝したネリー・コルダに16打差というのは物足りなさを感じます。
スポット参戦とは違いメンバーになるとシーズンを通したポイント(以前は賞金)ランキングのことを考えて1打の重みが違ってくる、などの心理的変化があるのでしょうか?
そうそうたるメンバーが本来の実力を発揮できない結果に終わっています。
上田桃子、河本結は好成績
そんな中でも好成績だった選手もいます。
昨年の竹田同様に日本で開催された「ミズノクラシック」(現在のTOTO)で勝ってメンバーとなった上田桃子は、2008年の「SBS選手権」で5位。
2020年の河本結はフロリダ州での「ゲインブリッジLPGA」でデビューして8位。その後2戦は予選落ちでしたが、4戦目でも4位となっています。
ちなみに竹田と同じく「TOTO」で優勝し、去年の「ヒルトン」でデビューした稲見萌寧は19位でした
こうした過去のデータと比較すると竹田の8位が立派な成績だとおわかりいただけるでしょう。
最終日はレジェンドと回る
各界のセレブと回る形式の開幕戦の最終日で、竹田と同組となったのはLPGAツアー通算72勝のアニカ・ソレンスタムでした。
緊張でまともに話せなくなってしまいそうな状況も、伯母の平瀬真由美が同時期にLPGAツアーに参戦したことを話題にできる幸運。さらにレジェンドの目の前でサンデーバックナインで伸ばせたのは好印象を与えたはずです。
その開幕戦を「80点」と自己最高した竹田は「自分のゴルフをすればスコアはついてくる」とも。
結果とともに自信を得たことで、勝利は近そうです。
(文/森伊知郎)

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