258CBPアイアンなら5番もやさしく打てる! 宮里藍・川崎志穂が太鼓判を押した飛びの鍛造アイアン
野村タケオのゴルフ実験室

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。先日、千葉のコースでブリヂストンゴルフの新製品説明会&試打会というのがあり、僕も参加してきました。今回発表されたのは新しいアイアン!少し優しくて、少し飛ぶというアマチュアには嬉しいアイアンです。コースで打ってみた感触をさっそくレポートさせてもらいます!
〈取材・文・写真提供 野村タケオ〉
流行りのカッコいいのにやさしい鍛造アイアン
今回ブリヂストンゴルフから発表されたアイアンは「258CBPアイアン」。これは進化した飛びの鍛造アイアンということで、+5ヤードの飛びをコンセプトに開発されました。しかし飛べばいいというわけではなく、シンプルでシャープな形状と心地良いフィーリングを保ちながらも+5ヤードを実現しているそうなんです。そのあたりのこだわりはさすがにブリヂストンゴルフだな〜と思います。

「258CBPアイアン」は軟鉄鍛造のボディにクロムモリブデン鋼のフェースを採用。フェース裏側の外周部を薄肉化することで反発性能を向上。しかし打点部裏側には厚肉部を設け、弾きながらも柔らかく気持ちのいい打感を実現しています(5番〜7番まで)。

ヘッド構造としては360度ポケットキャビティ構造になっており、オフセンターヒット時もやさしく飛ばせるようになっています。

ソールは先に発売されて好評を得ている「242CB+」と同じラウンド形状となっており、やさしさと抜けを両立させたソールになっています。厚めのソールながら、さらに抜けを良くするためにトレーリングエッジ側をカットしています。
構えてみるとヘッドは少し大きめですが、とても綺麗な形状。ヘッド長は「242CB+」とほぼ同じということですが、この「258CBP」の方がトップブレードが少し厚くなっています。そのせいか、個人的には「258CBP」の方がヘッド長が短く見えますね。形状とトップブレードの厚さのバランスがとてもいい。

バックフェースのデザインは先に発売された「241CB」「242CB+」とほぼ同じでとてもかっこいいです。正直パッと見ではどのモデルかわからないですね。また「258CBP」はポケットキャビティながら、バックフェースにバッジが貼られているためにポケット部分が全く見えません。この効果で他のモデルと同じようなデザインになっているし、打感の柔らかさも実現しているんですね。

「258CBP」に用意されたシャフトは日本シャフトの「N.S.PRO MODUS3 TOUR105 DUAL FLOW」というシャフト。これは「258CBP」専用シャフトで「MODUS3 TOUR105」をベースに番手が長くなるほど軽量になっていくというシャフト。7番アイアンで約2.5g、5番アイアンで約5gほど軽くなっているのだとか。また長い番手はキックポイントも少し変えてボールが上がりやすくしているとのことです。
そしてカーボンシャフトは三菱ケミカルの「Diamana iB65」という60g台のシャフトが用意されています。

この日の試打ラウンドでは5ホールほどを「258CBP」のみでラウンドしました。当然パー4やパー5のティショットもアイアンです。僕は主に「MODUS3 TOUR105 DUAL FLOW」シャフトが装着されたモデルを打ちましたが、これがなかなかいいシャフト。普通の「MODUS3 TOUR105」は少し硬くてピンピンした感じがするのですが、このシャフトはそれが少しマイルドになっている感じ。重量的にも少し軽く感じて気持ちよく振れました。特にロングアイアンがとてもいい感じで打てるんですよね。重量フローしているシャフトが苦手な人もいるかもしれませんが、このシャフトはぜひ一度打ってみて欲しいです。
カーボンシャフトも軽いながらも頼りなさはなく、普通に打てました。自然でしなやかなしなりで、ボールをしっかりと上げてくれます。ヘッドスピード40m/sくらいの人はこのシャフトでもいいかも。

打感は柔らかめで少しフェースがたわむ感じがあり、少しだけ弾き感もあります。ただ、心地いいくらいの弾き感で、球離れが速すぎるという感じはありません。打音はカシュっという感じのとてもいい音で、芯を食った時の音は本当に気持ちよかったです。
弾道は普通に打っただけで高弾道になります。打点のズレがあっても曲がりや飛距離の落ち込みも少なく、そこそこ飛んでくれる感じ。特にフェース下部に当たる薄めのショットでも球はそこそこ上がるので助かりました。
ソールの抜けはとてもいいです。どちらかというと打ち込むタイプのスイングよりも、入射角が浅いスイングの方が相性がよく、多少手前から入ってもソールが気持ちよく滑ってくれるのでミスになりません。ただ、わざと上から打ち込んでみても地面に刺さりすぎることがないので、ダウンブロー気味の人でも十分使えそうではあります。

この日のイベントでは宮里藍プロと川崎志穂プロがゲストとして来られていて、練習場やコースで「258CBP」でのショットを見せてくれました。川崎プロは練習場でトラックマン計測をしながら打ってくれたのですが、7番アイアンで180ヤード近いショットを連発。いや〜飛びますね。そして宮里藍プロとは数ホール一緒にラウンドさせてもらったのですが、昔と同じテンポでのショットで、ビシビシとピンを指してくるショットを見せてもらいました。最近のラウンドは月イチくらいとのことでしたが、やはり凄いな〜と思いました。

その宮里藍プロは20年以上5番アイアンを打ったことがなかったらしいのですが、この「258CBP」だと打てるし、高弾道でしっかり距離も出ているので、6番ユーティリティの代わりにバッグに入れちゃうかもと言っていました。それほど優しく打てるように進化しているということなんですね。また川崎プロは顔や打感も気に入ったらしく「258CBP」を5番からセットで注文したそうです。
今回練習場とコースでしっかりと「258CBP」アイアンを試打しましたが、本格的なデザインや顔、打感などは持ちつつ、優しく少しだけ飛距離の出るアイアンに仕上がっていました。プロでも使えるほどの仕上がりながら、アマチュアにもちょうどいいアイアンになっていると思います。「241CB」や「242CB+」などとコンボセットにして使うのにもいいんじゃないでしょうか。ぜひみなさんも一度試打してみてください。

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。

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