「今が一番若いんだ!」と自分に言い聞かせて、トップで左肩とアゴをタッチ!

左肩をアゴの下に入れるまでバックスイングの捻転を深くすれば飛ばせる

ドライバーの飛距離を出すには、バックスイングの助走を大きくすることが第一条件です。腕力があまりない人でもクラブヘッドで大きな円弧を描くイメージでカラダの捻転を深くすれば、飛ばしのパワーを存分に蓄えられます。

ところがシニア世代のゴルファーの方々は「ボールを曲げたくない」という心理も働くでしょうし、年齢を重ねるごとにバックスイングが次第に小さくなってしまいがちです。

カラダが回りにくい人は手上げとなりやすく、トップで左肩がアゴにつかない。

手上げのバックスイングになるとクラブヘッドの円弧が小さくなり、トップでは左肩とアゴが離れて張りのないフォームになってしまうパターンを多く見ます。

左肩がアゴの真下に入るまで回転していても飛ばしのパワーがたまらないのです。カラダの捻転が浅いからダウンスイングで胸や腰が早く開いてしまい、フォロースルーの振り抜き感覚も乏しくヘッドスピードが上がりません。

バックスイングでもう少し頑張って肩を90度、腰を45度くらい回しましょう。そしてトップでは左肩をアゴの下にタッチ。そうすればクラブを大きく上げていく感覚が生まれてカラダの深い捻転を感じられるはずです。

深い捻転を作ったらあとは捻転を開放するだけでフォロースルーの円弧が自然に大きくなり、結果的にヘッドスピードがアップします。

  • 捻転を深くすればトップで左肩がアゴについてカラダに張りが感じられる。

  • フォロースルーでも右肩がアゴにつき、大きな円弧で振り抜けるようになる。

「自分はまだ若い」と思い込むだけで、カラダの動きが変わってくる

バックスイングを大きくするとボールが曲がっちゃうからな~。もう歳だからカラダが回らないしな~。そんな具合に自分で決めつけていませんか? 飛ばしたいけど、心のどこかで諦めの境地にあると、本来できるはずのことができなくなってしまいます。

メンタルの話になりますが、「今日という日が一番若いんだ!」と自分に言い聞かせて頂きたいと思います。年齢なんて、ただの数値だ! バックスイングを大きくして深い捻転を作るために左肩をアゴにタッチしよう! そんな風に思考を変えてみてください。

バックスイングで左肩が回りにくいと感じるなら、お腹を右に回すイメージでOK。

お笑いコンビ、ティモンディの高岸宏行さんの「やればできる!」ではないですけれど、自分を叱咤激励し続けることはメンタル的にとても重要だとボクも思います。

たとえば青木瀬令奈プロが初優勝後になかなか勝てなかった時期に、自信を失ってツアープロを辞めたいと口にしたことがありました。

そのときボクは「アプローチとパターは一番うまいんだから、また勝てる日がくるよ」と何度も言い聞かせました。その甲斐あって、21年のサントリーレディスで2勝目をあげることができました。青木プロは「諦めることを諦めさせてくれてありがとう」と口にしていましたが、これもポジティブ思考を持ち続けたことによる結果なのです。

そんなこといっても、左肩をアゴにタッチなんて難しい。そう思うのでしたら、左肩を回すよりもお腹を右に回す意識を持ってください。お腹を回すようにすれば胸が右に90度くらい回転し、左肩をアゴの先につけることができます。

トップで捻転による締まり感覚が生じ、その対称形としてフォロースルーでは右肩をアゴにタッチしましょう。女性ゴルファーの方でしたら、シャツの左肩と右肩のところに口紅の跡がつきますが、カラダをしっかり捻転できている証拠となります。

大西翔太
おおにし・しょうた

1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会公認A級の資格を取得。現在はジュニアゴルファーの育成に尽力する一方で青木瀬令奈のコーチ兼キャディをつとめる。メンタルやフィジカルの知識も豊富で、24年は安田祐香のメンタルコーチとして初優勝に貢献。女子プロの大西茜は実妹。