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竹田麗央と岩井千怜　日米両ツアーで実力者が圧勝！優勝シーンに違いが…

竹田麗央と岩井千怜　日米両ツアーで実力者が圧勝！優勝シーンに違いが…

2025/03/11　ゴルフサプリ編集部

日本で見られない優勝シーン。気づいた？（写真は2025年ブルーベイLPGA　撮影／GettyImages）

先週の女子ゴルフは竹田麗央（ブルーベイLPGA）と岩井千怜（ダイキンオーキッド）の実力者が日米両ツアーで圧勝した。ただしそれぞれの優勝シーンには大きな違いがあったことに気づいたファンもいるかもしれない。その理由とは？

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最終日は64　竹田麗央は6打差でツアーメンバー5戦目でのV

中国・海南島で開催されたアメリカLPGAツアー「ブルーベイLPGA」は2打差の首位で最終日をスタートした竹田が64で回り、2位に6打差をつけて優勝しました。
「４つバーディーを取ることが目標だった。伸ばさないと追い抜かれると思っていた」のが終わってみれば倍の８バーディー（ノーボギー）。LPGAツアーは昨年日本で開催された「TOTOジャパンクラシック」に続く2勝目で、この優勝で資格を得たツアーメンバーとなってからは５戦目でのスピードVでした。

日本ツアーは岩井千怜が逆転で連覇達成

そして日本女子ツアー開幕戦の「ダイキンオーキッド」は1打差の2位で出た岩井千怜が後半だけで５つ伸ばして66で回り、逆転で昨年大会との連覇を達成しました。

日本人が日米両ツアーで優勝の快挙はファンとしては嬉しい限り。
ところで配信や中継をみていて、それぞれの試合の優勝シーンに違いがあったことに気づいた人もいたのではないでしょうか。

竹田はシャンパンシャワーで祝福　千怜は…

竹田は18番グリーンサイドで待っていた日本勢の仲間にシャンパンやペットボトルの水の“シャワー”で祝福されました。
シャンパンをかけられて優勝者が祝福されるのは、ゴルフに限らず海外のスポーツではおなじみのシーン。最近ではメジャーリーグ、ドジャースの大谷翔平選手がワールドシリーズ優勝でシャンパンファイトをしたのが記憶に新しいところでしょう。
日本の男子ゴルフはペットボトルの水をかけるのが定番。プロ野球ではビールかけがおなじみですね。

それが千怜にはありませんでした。
というのも、日本女子プロゴルフ協会は10年ほど前に「優勝者に水やシャンパンをかけるのは禁止」とのルールを制定しているのです。

日本女子ツアーはシャンパンファイト禁止

その理由は、やはり女子は上着が透けてしまうとよろしくない。
また濃い色のウエアだと、水などで濡れた部分とそれ以外がまだらになって見栄えが悪くなってしまいます。
それでは格好悪くて表彰式に出られない、と選手が着替えるのを待つ事態になったこともありました。
ただこれをやると、優勝シーンと表彰式のウエアがガラリと変わって、これはこれで不自然という問題が起きます。
さらに春先や秋以降の気温の低い時期だと風邪をひきかねない、といった理由です(男子では去年11月の「三井住友VISA太平洋」では石川遼がやられていましたが…)

以前はやらないのが暗黙の了解だったものの、やってしまうケースがたまにあったため協会として禁止をルールとして明文化されたので日本の女子では見られない、というわけです。
ただし日本でも、濡れたり体が冷える心配のない「フラワーシャワー」が行われることはあります。

「三井住友VISA太平洋」でウォーターシャワーを浴びる石川遼。（撮影／森伊知郎）

スタッツにも表れた竹田と千怜の強さ

竹田は今シーズン20ラウンドしてアンダーが16回。60台も12回でいずれも部門ランキング1位です。
ルーキーの優勝一番乗りで「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」ランキングでもトップに立ちました。これらの数字が強さを証明しています。

日本女子ツアーは「ダイキン」が開幕戦で、優勝者の千怜のスタッツが良くなるのは当たり前ですが、その中でもドライバーの総合力とパーオン率のランキングの合計で争う「ボールストライキング」で1位。4日間のバーディー数も18で1位と、強さを見せつけて勝ったことがわかります。

日米ともデータ通り強い人が勝った格好ですが「ブルーベイ」では古江彩佳も3位。西郷真央が5位で畑岡奈紗と山下が8位と、トップ10に5人の日本勢が入りました。
今後も日本勢が勝利の美酒を浴びるシーンが何度も見られそうです。

（文・森伊知郎）