もはやサークルTと変わらない?
フェースのインサートに「GSS」が使われていた初代「スタジオスタイル」。
スコッティ・キャメロンのパターといえば、ゴルファーの憧れ、一度は手にしてみたいパターの王様。美しく流れるようなフォルムから響く打球音、絶妙なタッチの出しやすさ、さすがはトッププロに認められたモデルだということがわかる。
前回、2024年に登場したのがマレットの「ファントムシリーズ」だったので、根っからのキャメロンファンは超人気モデルの「ニューポート2」らが含まれる「今年はセレクトシリーズが出るな!」とざわついていたはずだ。
そこで発表されたのは「スタジオスタイル」シリーズ!
初代「スタジオスタイル」といえば、いまも使い続ける人もいる名器の名前。オーソドックスな形状に、美しく愛らしいデザイン、そしてフェース面には打感が軟らかいのにしっかりしていると言われる、トッププロだけが使える素材、「GSS(ジャーマンステンレススチール)」が使われていた。
つまり今回のモデルに「スタジオスタイル」の名がついているということは、なんらかのインサートが使われているのではないかと予想されていたが、素材は「SCS(スタジオカーボンスチール)」、つまり軟鉄だった。
軟鉄といえばゴルフクラブに使われている素材としては馴染みの深い金属。「GSS」とは違って意外とポピュラーな素材が採用された。しかし、アイアンでもわかる通りこの素材は扱うのが非常に難しい……。それをフェース面に用いてきたということは、かなりの技術力が使われていることがわかる。
フェース面は鎖を連想させる「チェーンリンク フェースミーリング テクノロジー」なるものが採用してあり、柔らかい打感と転がりを生んでくれるという。メッキにも特別なものが選ばれ、カーボンスチール製だからといって錆びる心配はないようにしてある。
ラインナップは定番モデルの「ニューポート」、「ニューポート2」、幅広モデルの「ニューポート プラス」、「ニューポート2 プラス」、ショートネックの幅広「ニューポート2.5プラス」、久しぶりに復活したニューポート型のネックなし「カタリナ」、「スクエアバック」、「スクエアバック2」、「ファストバック」、「ファストバック1.5」の全10種類だ。
スコッティ・キャメロン好きとしては「ニューポート2」は外せないし、「カタリナ」も気になる。でも本当に合うモデルというのも知りたい……。
そんなことを考えていると、発売記念のイベントがあるというではないか! これは参加するしかない! ということで行ってきた。
澤岩男氏(左)と丸山颯太氏(右)
イベントでは、日本でスコッティ・キャメロンといえばこの人! キャメロン氏にはもちろん、プロやキャメロンマニアに“ロッキー”の相性で親しまれているツアー担当の澤岩男氏とスコッティ・キャメロン専属パッティングコーチの丸山颯太氏が待ってくれていた。(この2人のフィッティングを受けられるなんて、なんとぜいたくなイベントなんだ…)
時間に限りがあるのでひとつだけ悩みを相談させてもらうことにした。
ロングパットの距離感はよくOK近くまで寄せることができるものの、その次のショートパットが入らない(泣)。これをどうにかしたいと伝えるとまずは目標に対して正しく構えられているのかをチェックされる。
レーザーをフェース面にセットしてボードに当て方向性を見る。
「いつもはどんなタイプのパターを使っていますか?」(澤氏)
「ニューポート2、最近、ニューポートにしました」
「ではヘッドのどこを見て、ターゲットとボールにセットしています? どこでスクエア感を出しています?」(丸山氏)
「……、ど、どこも見ていません」
「………。」(澤氏、丸山氏)
丸山コーチが真っすぐに構えられるものをアドバイスしてくれた。
パッティングはどちらかというと得意。しかし、ここで気づかされたのだが、自分はパッティングの時ボールしか意識しておらず、パターのデザインやどのガイドも使っていないことだった。
「そ、そんな方もいらっしゃいます。ではパターを渡してレーザーをセットしますので構えてみてください」(丸山氏)
カップを狙うつもりでアドレス。フェースをカップに向けてセットしたところで、
「ではフェース面にレーザーを合わせますね」(丸山氏)
セットしてもらうとレーザー光線はカップではなく、あらぬ方向を指す……、左だ。以前別の取材で似たようなテストをしてもらったことがある。その時は右を向いていた。それを意識しすぎた結果、左を向くようになってしまったようだ。ショートパットが入らない原因は、感覚で構え、ちゃんと真っすぐに構えられていなかったのだ。
「この状態から真っすぐに構えられるパターを探していきます」(澤氏)
2人に促されるままに次々とパターを渡され、構えてはレーザーをセットし、を繰り返していく。
自分でも違和感なく構えられてレーザーも正しく目標を指すモデルだと、明らかに構えやすさが違う。自分で「いい!」と思ったモデルは2人も後ろで「うんうん」と頷いてくれているのがわかる。これはこうやって何種類も構えて比べてみないとわからないことである!
そしてその結果選びだされたモデルは2つ!
「『ファストバック』と『カタリナ』がいいですね」(澤氏、丸山氏)
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カタリナ
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ファストバック
ずっと「ニューポート2」を使っていたが、それはタイガー・ウッズや松山英樹プロに影響されてだ。本当の自分の好みとしては「ニューポート」の厚い打感と包みこむ感じが好きで最近は「ニューポート」に変えていた。それがズバリ出ていて包み込む感じが好みなだけでなく、構えやすさにもつながっていたのだ。
「あまりヘッドのデザインは見ていないとのことでしたが、ボールは意識しているのでボールに近い所は無意識でも見ている感じです。それも踏まえると『ファストバック』はフェース寄りにラインが入っているのでより合いそうですね」(丸山氏)
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ファストバックは包み込む感じ。
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スクエアバックと比較するとニューポートとニューポート2の差に似ている
フィッティングが終わって「確かめ算」的に「ファストバック」を打たせてもらうとやはりいい! 自信を持ってショートパットが打てる!(でもニューポート2もコレクションとして欲しい……)
意外なモデルが「入る」かもしれないので、とくに「スタジオスタイル」を選ぶ時にはいろいろ試して決めるのがいいだろう。そして選び出したモデルはきっとコースで活躍してくれることだろう。




