あなたはどのタイプ?シャフト選びに必要な2つの「型」とは?【シャフト選び、これが結論!③】
【ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】

みなさん、冬のゴルフを満喫されていますか? このオフシーズンにしっかりとクラブを整えることができると、今年は調子を崩さずに過ごせるかもしれません。そのクラブ選びの中で、最も重要なのがシャフト選びである、と僕は考えています。【ダグ三瓶】
これまで、述べさせていただきました、シャフトの使い方のお話を今回から具体的にどのような「型」の方が、どのようなシャフトが合うのか?を傾向としてお伝えしたいと思います。
ただし、あくまでも傾向であって、絶対にその方が良いというものではなく、実際には、慣れているシャフトが良かったりしますので、これじゃなければいけない!というものではないと思って読んでいただけると嬉しいです。
最終的には、「型」の傾向に近いシャフトを使い続けることによるメリット・デメリット述べさせていただくつもりです。
「型」とは、大きく言って、シャフトのしなる方向です。
「型」は現在、大きく分けて3つ、そこから派生したものを含めると全部で5つくらいに分けられると考えています。
現在というのは、これまでのシャフトのしなり測定器のデータの考察から、今現在では、このくらいの種類で分類できているのですが、今後、また、データが増えていくと、さらに細分化できると考えています。
シャフトのしならせ方が自分のスイングそのものって知ってた?【シャフト選び、これが結論!】
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それでは、まずは、その「型」をおおざっぱに定義させていただきます。
第1段階として、「タテ」「ヨコ」の2つをご説明させてください。
まずは、大きく分けて、この2つの「型」=シャフトのしなり方向と好みのシャフトの特性の傾向をご理解いただけると嬉しいです。
では、タテ・ヨコはどのようなことを指しているかというと、
写真のように、クラブヘッドを上下方向、フェース面に対して平行に動かすとシャフトは縦方向にしなります。

一方でクラブヘッドを左右、フェース面に垂直に動かすような動きをすると、シャフトは横方向にしなります。

「タテ型」「ヨコ型」とは?
このしなる方向の、縦要素が強いのか、横要素が強いのか?で、「型」を「タテ型」・「ヨコ型」と分類しています。
つまり、「タテ型」というのは、シャフトを上下方向にしならせていることを指し、「ヨコ型」というのは、シャフトを左右(クラブを平行)にしならせていることを指します。
では、この「型」を具体的にShaft Waveによる測定結果であるグラフを用いてご説明いたします。

Shaft Wave(しなり測定器)の測定結果のグラフが縦に長く伸びているのがわかると思います。
そして、その幅が狭いです。
こういう方は、シャフトをほぼ縦方向のみで動かしていることがわかります。
ヘッドをフェースに対して平行に、地面に対しては垂直に動かしているようなイメージです。
もちろん、インパクトではタテに動いて行くだけではフェースに当たりませんので、インパクト直前は横に動いているのですが、それ以外はほぼタテに動いていることが良くわかると思います。
この縦方向にシャフトをしならせる方は、シャフトの手元側に力を加えることによってシャフトをしならせています。
シャフトの手元側に負荷を加えて、先を動かしたいという動きですので、手元側が硬くないと、思ったようにクラブが動かないと感じてしまいます。
手元側が柔らかいと、クラブのヘッド側が追随してこないこと(遅れること)をイメージしていただけると嬉しいです。
つまり、「タテ型」の特徴として、手元の硬いシャフト、いわゆる先調子のシャフトが合いやすい傾向があります。
例えば、ワッグルする際に、ヘッドをこまごま動かす癖のある方は、こういった動きになる方が多いです。
手首を中心にワッグルすると言えば伝わりますでしょうか?
一概にそれだけでは言えないのですが、そういったことからタテ型と判断することもあります。
では「ヨコ型」の特徴は?
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