切り返しでグリップをカラダから離せばダウンスイングで大きな円弧を描ける!
切り返しがしっくりこないのはタメを作ろうとしているのが原因!?
キャリアの長いオジサンゴルファーの方々は、ダウンスイングの円弧が小さくなりやすい傾向があります。それはカラダの柔軟性や体力、筋力などの低下からくるものだけではないと思います。
200~230cc程度とヘッド体積が小さかったパーシモンや初期の頃のメタルのドライバーが主流だった時代には、「ダウンスイングで大きなタメを作って飛ばす」というのが基本的な考え方だったそうです。
ダウンスイングで右ワキを絞るように手元を引きつけてクラブヘッドを遅らせるように振り下ろすことでボールにパワーをぶつけていたのです。
タメを作る意識の強い人は切り返しでグリップがカラダに近づきやすい。
そうそう、タメを作って飛ばすのが正解でしょ!? オジサンゴルファーたちの声が聞こえてきそうです。でも、ちょっと待ってください。当時のパーシモンやメタルなどのドライバーとは違って今は大型チタンヘッドのドライバーが全盛の時代です。当然、皆さんも今では最新のチタンヘッドのドライバーをお使いのことでしょう。
昔と違ってヘッド体積は倍近くの460ccが当たり前で、シャフトが45~46インチくらいまで長くなっています。
ともかく大きなタメを作ろうとすると切り返しの段階でグリップが手元に近づき、その流れでクラブが鋭角に下りてきます。昔はそのやり方でパワー効率を上げられたでしょうけど、今のドライバーの場合は小さい円弧で振り下ろすのは合理的といえません。
鋭角に振り下ろした結果、インパクトが詰まりやすく、その反動で上体が起き上がってしまうミスも起こりやすいのです。
飛ばしの切り返しは、グリップエンドをカラダから離すのがポイントです。そのためにはダウンスイングでタメを作る意識を持たないようにしましょう。
グリップエンドを目標と反対側に投げてしまうくらいのイメージがいい
切り返しでグリップエンドをカラダから離すということは、ダウンスイングの始動で手元とカラダをなるべく近づけないようにするということです。
ちょっと勇気がいるかもしれませんが、イメージとしてはグリップエンドを目標と反対側に向けて投げるくらいの感覚でいいと思います。そしてトップのときのグリップとカラダの間隔をできるだけキープしてダウンスイングしましょう。
実際はダウンスイング中にグリップがカラダに近づいてはきますが、なるべくカラダの遠くから振り下ろすイメージによってクラブヘッドで大きな円弧を描きやすく、クラブの遠心力を活かしやすくなります。
今どきのドライバーはクラブヘッドで大きな円弧を描くようにバックスイングし、ダウンスイングも大きな円弧を描くように振り下ろすのが合理的ですし、パワー効率が上がります。タメを作らないで飛行機の着陸態勢のように鈍角な軌道で振り下ろすことでボールの直進性が高まり、飛距離がアップします。
タメを作らないでクラブを鈍角に下ろしてしまうとアーリーリリースになって手前をダフりやすい感じがするかもしれません。
でも、ご安心ください。ダウンスイングで右肩が下がったり左半身が伸び上がったりさえしなければ、クラブを振り下ろすスペースを広くキープできますから逆にミート率が上がるはずです。
タメを作ろうとするとダウンスイングが窮屈に感じられますし、クラブの通り道が狭くなるためかえってアーリーリリースになりやすいのです。
大西翔太
おおにし・しょうた
1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会公認A級の資格を取得。現在はジュニアゴルファーの育成に尽力する一方で青木瀬令奈のコーチ兼キャディをつとめる。メンタルやフィジカルの知識も豊富で、24年は安田祐香のメンタルコーチとして初優勝に貢献。女子プロの大西茜は実妹。







