岩井千怜 米ツアー初優勝! 飛んで曲がらない完全1軸スイングを解説!
一流プロのドライバーのマネどころ

米女子ツアー「メキシコ リビエラマヤオープン」最終日、首位に1打差の2位タイからスタートした岩井千玲が7バーディー、1ボギーの66とスコアを大幅に伸ばし通算12アンダー、2位に6打差をつける圧勝で米女子ツアー初優勝を飾った。この勝利でルーキー・オブ・ザ・イヤーのポイントを300に伸ばし、竹田麗央に次ぐ2位に上昇。そんな岩井千玲のスイングから学ぶことは?
GOLF TODAY本誌 No.635 12~15ぺージより
岩井千玲は完全な1軸でアイアンに近いダウンスイングだから飛んで曲がらない!!

アイアンに近い軌道だから「直ドラ」が打てる
一番の特徴はスイングの軸を横にも斜めにもしないで、完全な1軸で打っていることです。女子ツアーの選手だとあえて軸を横に動かしたり、少し斜めにしてアッパー軌道で打つことによって飛距離を稼ぐ選手もいます。しかし、岩井千怜はずっと背骨が真っすぐになっています。左右に体重や軸を移動させるのではなく、体の回転で打つ効率が良いスイングです。
ダウンスイングの軌道はドライバーというよりもアイアンに近いです。下半身の余計な動きを抑えて、クラブが静かに下りてきています。余計なタメを作っていません。どちらかと言えば飛距離よりも方向性を重視するためにあえてアイアンタイプのスイングをしているのでしょう。このスイングだからこそ、試合で「直ドラ」が打てるのです。
アマチュアの人に参考にしてほしいのは腰のラインです。ハーフウェイダウン付近からフォローまで(写真04、05、06)、腰のラインが地面と平行になっていて全く傾いていません。右腰が下がるとダフり、左腰が上がりすぎると伸び上がったスイングになってしまいます。岩井千怜のように腰をレベルにして、体を回すスイングができれば飛んで・曲がらないドライバーに近づきます。
背中の軸が傾かない

腰のラインが平行のまま

回転スピードで飛ばす

再現性が高い理由がコレ!
次のページ