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「前澤杯」が開幕! 石川遼、片山晋呉、2人のレジェンドが女子ゴルファーを救った⁉︎

ホールアウト後にインタビューを受ける菅沼菜々。2日目以降も楽しみだ。(撮影/森伊知郎)
男子ゴルフの「前澤杯」が24日に開幕した。10日間に及ぶプロアマ戦が話題になった大会の初日の注目は石川遼、片山晋呉と菅沼菜々のペアリングだった。菅沼は日本男子ツアー(JGTO)に参戦した女子選手の史上最少スコアでラウンド。その快挙のヒントが同組の“レジェンド”から得たヒントだった。
菅沼菜々と寺西飛香留の70は女子選手の史上最少ストローク イーブンも史上初。
初日の菅沼は2バーディ、2ボギーの70。初の男子ツアーでのラウンドを堂々のパープレーで終えました。
2時間ほど後の組で回った寺西飛香留も同じ70で、これはJGTOに通算で12人参戦した女子選手のベストスコアです。
設定されたパーに対するイーブンで回ったのも史上初の快挙となりました。

女子ツアーでは「史上最長」に相当
今大会は6652ヤードでパーは70。これは女子ツアーでパー71の設定では史上最長だった、2017年に標高約600メートルの安比高原GC(岩手)で開催された「日本女子プロ選手権」の6640ヤードとほぼ同じ距離でした。
そのため菅沼は「普段の女子ツアーの試合とでは、2打目で持つクラブが4~5番手違いました」と打ち明けます。
一般ゴルファーに例えるなら普段レギュラーティから回る人がバックティでプレするようなものでしょうか。
そうなると大苦戦でスコアは悪くなりそうなものです。ところが70のスコアは、今シーズン3戦に出場して計7ラウンドした女子ツアーを合わせてもベストだったのです。
石川と片山に影響を受け、ベストスコアにつながったこととは
その理由を「ルーティンを早く(短く)したのが良かった」と説明した菅沼は「アドレスしてからあれこれ考えて固まってしまう。それがミスに繋がってしまっている」という悪い癖がついてしまったのだそうです。
男子選手との同じティーイングエリアからプレーするとなると、パー3以外は確実に“セカンドオナー”になります。
そのため「とにかく迷惑かけないようにと、アドレスしてから打つまでの時間を、いつもが10だとすると5ぐらいにして打ちました」(菅沼)。
前述のように、2打目で持つクラブがいつもならショートアイアンのこところがユーティリティかフェアウェイウッドぐらいになるにもかかわらず、パーオンは12回(66.67%)。これは今シーズンの女子ツアーでの自身のパーオン率と同じでした。
3打目で乗せた1番(505ヤード)と8番(491ヤード)のパー4は、女子ならパー5の距離なので、パーオン成功で確率は上回った、という考え方もできます。
さらにフェアウェイキープ率(64.286%)も女子ツアーでの7ラウンド(58.7619%)より良くなっていました。
その理由は「やっぱり(男子の選手は打つまでが)早いので、私も早くしたらリズムが良くなって。これぐらいでいいのかな、と思いました」(菅沼)ということだったのです。
やはり偉大だった「ツアー通算51」勝の影響力
人気などの面から、日本のゴルフ界は「女高男低」のイメージを持たれがちです。
それでも永久シード保持者の片山が31勝。石川も20勝と、2人合わせて51勝のレジェンドの影響力は偉大でした。
菅沼は一昨年に2勝しながら昨シーズンはポイントランキング82位。QT(予選会)も102位と不本意な成績が続いています。
それがこれを機に復活し、その原動力となったことを女子ツアーに持ち帰って波及させるようなことになれば、日本の女子ゴルフ界もさらにレベルアップする可能性があります。
今大会での様々な試みを企画した前澤友作氏が「ユニークでありながらも、ゴルフ界の発展に貢献する」ことをテーマに掲げた大会は初日から意義あるところを見せました。
2日目以降は、どんな「これまでになかったこと」「史上初」が起こるのか楽しみです。
(取材・文/森伊知郎)

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